『2分の1の魔法』監督、トム・ホランド獲得のためロンドンに飛んでいた!
ディズニー/ピクサーのアニメーション映画『2分の1の魔法』のダン・スキャンロン監督とプロデューサーのコーリー・レイがインタビューに応じ、エルフの兄弟を演じたトム・ホランド&クリス・プラットについて語った。
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『2分の1の魔法』は、技術の進歩によって魔法が消えかけたファンタジーの世界を舞台に、死んだ父をよみがえらせる旅に出るエルフの兄弟の姿を描いた感動作。自分が生まれる前に亡くなった父に「一度でいいから会いたい」と願う内気な主人公イアンをトムが、陽気な魔法オタクの兄バーリーをクリスが好演している。トムとクリスはアベンジャーズの仲間でもあるとあって、息ぴったりの兄弟役だ。
プロデューサーのレイは「わたしたちはロンドンに飛んで、この映画をトムに売り込んだの。彼はロンドンに住んでいるから。ダン(・スキャンロン監督)が本作について説明すると、トムはすごく気に入ってくれた。キャストがどのようにこの物語に、そしてそこで描かれるキャラクターにつながれるかという点が重要だからとても良かった」と明かす。「トムもクリスも、この映画に共鳴していた。二人ともきょうだいがいるし、この映画のハートの部分を愛してくれたんだと思う。わたしたちは二人を得ることができて超ラッキーよ」とにっこり笑った。
トムとクリスは基本的には一人ずつの収録となったが、1セッションだけ一緒にすることができたとのこと。スキャンロン監督は「彼らのパーソナルな友情が、アドリブでキャラクターに吹き込まれるのを見るのは面白かった」と楽しげ。「情熱的に一生懸命やってくれ、キャラクターたちに彼ら自身の思いを持ち込んでくれた。僕たちは彼らのファンだし、愛すべき、プロフェッショナルで素晴らしい人たちだから、一緒にストーリーを見つけ、いろんなものを加えていく時間は楽しかったよ」と二人との仕事を振り返った。
トムとクリスの収録風景は録画しておき、声のみならず、彼らの表情や動きもアニメーションのリファレンスとして使用されている。つまり、エルフの兄弟イアン&バーリーに命を吹き込むのは、アニメーターと声優たちの共同作業みたいなものなのだ。キャラクター監督たちも「ダンにはどんなキャラクターが欲しいかという確固としたアイデアがあり、それに基づいてデザイン、キャスティングをやった。だからトムとクリスが声優に決まった時、僕たちがやってきたことは『これで間違いなかったんだ!』とわかったという感じだった」とまさにぴったりなキャスティングだったと語っていた。(取材・文:編集部・市川遥)
映画『2分の1の魔法』は近日公開(新型コロナウイルス感染拡大を受け、3月13日の公開は延期)