顔面タトゥーのレイシストの実話に基づく衝撃作『SKIN/スキン』特報公開
顔面にタトゥーを入れた元レイシスト(差別主義者)の青年の実話に基づく映画『SKIN/スキン』(5月9日公開)の特報、及びメインビジュアルが公開された。主人公ブライオンを演じるのは、『リトル・ダンサー』『ロケットマン』などのジェイミー・ベル。特報では、主人公がハーケンクロイツの旗を掲げたレイシズム団体の中央で町を闊歩する姿のほか、炎上するベッドなどショッキングな場面が収められている。
本作は、イスラエル出身、ユダヤ人のガイ・ナティーヴ監督が、過去の自分と決別するために計25回、16か月に及ぶ過酷なタトゥー除去手術に挑んだブライオン・ワイドナーを追う2011年のテレビドキュメンタリー「イレイジング・ヘイト(原題)/ERASING HATE」から着想を得たドラマ。白人至上主義者に育てられ、差別と暴力に満ちた生活を送るブライオンが、シングルマザーと出会いを機に、これまでの悪行を悔いて新たな人生を築こうともがく過程を描く。
特報のラスト、全裸でトイレに座り顔をこちらに向けるブライオンの姿も印象的だが、ブライオン役に抜擢されたジェイミーは、短期間で20ポンドの増量に挑んだ。そのほか、ブライオン本人に会いに行き、彼が属していたグループの追跡をするなど独自に研究を行ったという。
メインビジュアルは、タトゥーだらけのブライオンの顔面を捉えたもの。右頬には、ブライオンが実際に掘っていたという「Vinlanders SC」という文字も入っている。(編集部・石井百合子)