ジョーカーにフラれたハーレイ・クインが取った行動がヤバイ!マーゴット・ロビーが語る
現在公開中の映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』で主演&プロデューサーを務めたマーゴット・ロビーがインタビューに応じ、「ジョーカー無しのハーレイのストーリーに興味を持った」という本作の出発点から、ジョーカーにフラれたハーレイの行動の面白さまで語った。
「ハーレイの名前のもとになった“ハーレクイン”とは、ご主人様に仕える召使いのことで、主人を笑わすのが役目。だから“ハーレクイン”が主役であったことはないの」と切り出したマーゴット。「DCコミックのハーレイ・クインも同じようなアイデアから生まれていて、段々と彼女の面白さを強調するようなストーリーが出来てきたけど、それでもあくまで“ジョーカーのガールフレンド”でありサイドキック。だから誰かに仕える部分を取り除いたら、どんなキャラクターになるんだろうって興味を持った」と明かす。
「これまではジョーカーが恋人だったから周りは一歩下がっている感じだったし、ジョーカーは必ずハーレイを助けていたから、彼女は主人無くして一人でどこまでやれるの? 自分の中の強さをどこまで発揮できるの? ってね。本作でのハーレイは、彼女をサポートしてくれる仲間を見つけるわ。ハーレイは誰かのサイドキックであることをやめたの」と力強く語った。
またマーゴットが興味を引かれたのは、恋に破れたハーレイのヤバすぎる立ち直り方だった。「全く普通じゃない(笑)。ハイエナをペットにしたりして。あれは普通の女の子たちが失恋を忘れるために買い物するのと同じで、彼女の場合はハイエナを、ハンドバッグを買うみたいに買ってしまう。やり方はともあれ、観ている人も、失恋後に荒れたり、新しいものを探して買ったりしてつらい気持ちをまぎらわす彼女に同情できると思うのよね」とマーゴット。「ハイエナ、かわいいでしょ? 最後にハイエナの子供を出したかったんだけど、CGIはすごくお金がかかるから諦めた」といたずらっぽく笑った。
本作でハーレイはストリートで生きてきたスリの少女カサンドラ・ケインと出会い、行動を共にするようになる。「映画の初めのハーレイは弱くなっている。ジョーカーと別れたばかりで、このままの弱い自分ではダメだと思っているけど、どうしていいのかわからず、自信も無くしている。でもそんな姿は見せたくないから、やり過ぎなくらいに頑張っている。そんな時にカサンドラがハーレイの中の何かに惹かれてついてくるの。ハーレイは自分の独立心を失う事を恐れている。カサンドラを1人で守れるかどうか自信がないし、苦手な人たちに助けを求めないといけない。ハーレイは今までよりちょっと大人のやり方で進んで行く。ハーレイの成熟したエモーショナルな旅路が描かれるのよ」
“少女とのコンビ”という設定は、「Behind Blue Eyes」というハーレイのコミックにインスパイアされたものだという。「そのコミックでのハーレイは女の子に慕われて面倒を見るんだけど、最終的にはその子を裏切ってしまう。わたしはこのコミックを読んでいて、ハーレイが正しいことをするんだと思っていたから、女の子を裏切った時は『ええッ!? なんで???』ととてもショックだった。それにその子はハーレイのせいで、盲目になってしまうの。だけど、盲目になった女の子を見て、ハーレイはとても後悔する。その部分のハーレイにちょっと心を動かされた」と明かしたマーゴット。
「ハーレイは“完全に悪”なわけではないんだ、いいことと悪いことの区別が付くし、悪いことをした時は悪いことをしたと思えるんだ、と確信できて、ハーレイの持つたくさんの顔に惹かれた。彼女は同情心というものも持っている。掘り下げれば掘り下げるほど面白いキャラクターなんだ、って」。本作ではさまざまな顔を持つハーレイを、マーゴットが時に大胆に時に繊細に、見事な解釈で演じ切っている。(編集部・市川遥)