『ミニオンズ』新作スタジオ閉鎖で完成間に合わず 全米公開が延期
イルミネーション・エンターテインメントが製作する、人気アニメ『ミニオンズ』シリーズ最新作『ミニオンズ フィーバー』の全米公開日が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、7月3日から延期されたと、Varietyほか各メディアが報じた。
イルミネーションでは現在、世界的な健康危機を受けて、フランスのスタジオが一時的に閉鎖されており、6月下旬から7月上旬の世界公開までに映画の完成が間に合わないと判断した。同社CEOのクリストファー・メレダンドリ氏は、声明で「私たちはこの途方もない危機の解決に取り組んでいますが、何より従業員の安全と保護を優先しなくてはいけません」とコメント。新たな公開日は決定していない。
『ミニオンズ』を抱える米NBCユニバーサルは、すでに人気カーアクションシリーズ第9弾『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の世界公開を約1年延期。また、ドリームワークス・アニメーションの『トロールズ ミュージック★パワー』(4月10日全米公開)は、劇場公開と同時に自宅でも観られるようにオンデマンド配信することなどを決定している。
ユニバーサルに限らず、大手のメジャースタジオは軒並み大作の公開を延期しており、米ディズニーは、3月下旬~5月の米公開を予定していた実写版『ムーラン』、『X-MEN』シリーズのスピンオフ『ザ・ニュー・ミュータンツ(原題) / The New Mutants』、SFホラー『アントラーズ(原題) / Antlers』、MCU最新作『ブラック・ウィドウ』の公開延期を発表するなど、興行界の仕組みを根底から覆す事態となっている。(編集部・入倉功一)