佐藤二朗監督×山田孝之主演『はるヲうるひと』公開延期
5月15日公開を予定していた映画『はるヲうるひと』が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため公開を延期することが8日、製作委員会及び配給のAMGエンタテインメントより発表。同作の原作、脚本、監督を手掛けた佐藤二朗がコメントを寄せた。「今の時期だからこそ、負に打ち克つため、生き抜くため、必死に闘う男女を描いたこの映画を、沢山の方々に観て欲しかった。正直すごく悔しい。僕らは今、新型コロナウイルスという大きな負に打ち克とうと、生き抜こうと、必死に闘っている。さほど遠くない先に、その闘いに僕らが勝利し、この映画を皆さんにお届けできる日が訪れるよう、心の底から願う」
8日、製作委員会及びAMGエンタテインメントは「新型コロナウイルスの感染拡大防止およびお客様の健康と安全を第一に考え、公開を延期することといたしましたのでお知らせ致します。変更後の公開予定日については決まり次第、公式ホームページなどにてお知らせいたします」と発表。「作品の公開を楽しみにお待ち頂いていた皆様には誠に申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。キャスト、スタッフ、製作委員会一同、事態の一日も早い終息を切に願っております」とファンに呼び掛けている。変更後の公開予定日は決まり次第、公式ホームページなどで告知される。
映画『はるヲうるひと』は、佐藤が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演、2014年に再演された舞台を映画化。佐藤いわく「架空の島の売春宿で、生きる手触りが掴めず、死んだ様に生きる男女が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし」。主演に山田孝之、共演に仲里依紗、坂井真紀、向井理ら。第35回ワルシャワ映画祭の1-2コンペティション部門(長編監督2作目までの部門)で上映された。(編集部・石井百合子)