『ランボー』保安官役ブライアン・デネヒーさん死去 81歳
映画『ランボー』(1982)などへの出演で知られた、俳優のブライアン・デネヒーさんが、現地時間14日に米コネチカット州ニューヘイブンの自宅で老衰のため亡くなったとVarietyほか各メディアが報じた。81歳だった。
1938年7月にコネチカット州で生まれたデネヒーさん。高校時代、フットボールに打ち込む一方で演劇にも興味を持ち、大学を卒業した後は、海兵隊としてベトナム戦争にも従事。除隊後から本格的に演技を学び、職を転々としながら舞台に立った。
1977年の『ミスター・グッドバーを探して』で映画デビューし、多くのドラマや映画に出演。『ランボー』で、主人公ジョン・ランボーを執拗に追うティーズル保安官を演じて強烈な印象を残し、『ゴーリキー・パーク』(1984)、『コクーン』(1985)、『F/X 引き裂かれたトリック』(1986)、『建築家の腹』(1987)などに出演。近年もドラマ「ブラックリスト」にゲスト出演するなどしていた。
舞台でも精力的に活動し、2003年に「セールスマンの死」、1999年に「夜への長い旅路」でトニー賞の主演男優賞を受賞している。
訃報を受けて、ランボーを演じたシルヴェスター・スタローンさんは公式SNSを更新。「偉大な俳優ブライアン・デネヒーが亡くなった。彼は、素晴らしい俳優としてだけでなく、ベトナム帰還兵として、ランボーのキャラクターづくりを助けてくれた。世界は偉大なアーティストを失った」と追悼の言葉を寄せている。(編集部・入倉功一)