「志村けんのだいじょうぶだぁ」YouTubeで公開へ 収益は日本赤十字社に寄付
3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため、70歳で亡くなった志村けんさんの所属事務所・イザワオフィスが、YouTubeで「志村けんのだいじょうぶだぁ」を順次公開することを18日に発表した。収益は日本赤十字社に寄付される。
【動画】「志村けんのだいじょうぶだぁ」#1 - イザワオフィスYouTubeチャンネル
同社YouTubeチャンネルでは、1987年~1996年にテレビ放送された「志村けんのだいじょうぶだぁ」再編集版の動画全10本を18日午前7時から順次公開することに。そのうち、#1は広告のない動画、#2~#10は広告付き動画としてアップされ、収益から必要最低限の経費を除いた全額を日本赤十字社に寄付するとしている。
同プログラムは「諸事情により、テレビなどで目にしていただく機会がなく、今後についても、残念ながら限りなくゼロに近い状況」だそうで、「弊社スタッフ一同、これら、志村けんの全盛期とも言える時期の作品が、このまま人々の目に触れられず、再び世に出ないまま葬り去られてしまうことに対して、大きな葛藤がありました」という。
そこで、「志村けんを失った弊社が、社会に対して何を発信し、最前線で働く医療従事者にどのような支援ができるのかを検討した結果」として、遺族をはじめとした関係各所の理解を得て、今回の動画公開が実現したことを説明した。
イザワオフィスは、「新型コロナウイルス感染症が猛威を奮い、世界中が暗く沈んでしまっている昨今。志村けんと共演者、制作スタッフが作り上げた『本来であれば処分されるのを待つのみ』であった本作品群が、新型コロナウイルスと戦い続ける世界各地の家庭を明るくする一助となり、寄付により日本赤十字社の諸活動が、より多くの方々を助けることを、弊社スタッフ一同、願っております」と呼びかけている。(湯田史代)