新型コロナで右脚切断のブロードウェイ俳優、昏睡から目覚める
新型コロナウイルスの合併症のため右脚を切断したブロードウェイ俳優のニック・コルデロ(41)が、昏睡状態から目覚めた。現地時間12日、妻のアマンダ・クルーツがInstagramで明かした。
アマンダはニックの現状について、「目を開け閉めするだけで全てのエネルギーを使ってしまう」「非常に弱っているため、口を閉じることもできない」と説明しながらも、「でも(医師の)指示に従っていて、それはつまり彼の精神は戻って来たということ。とても長い道のりだけど、わたしたちは回復への途上にいる」と昏睡状態から目覚めたことを喜んでいる。
ミュージカル「ブロードウェイと銃弾」でトニー賞にノミネートされたこともあるニックは、4月1日からロサンゼルスにあるシダーズ・サイナイ医療センターの集中治療室に入っており、人工心肺装置ECMOなどを使って治療していたが、右脚に血栓ができるようになり、つま先まで血が巡らなくなった。抗凝固薬を投与したところ今度は血圧の問題や腸の内出血が起きたため、投与を停止。4月18日にやむなく右脚を切断し、治療のため昏睡状態に置かれていた。(編集部・市川遥)