『アボカドの固さ』仮設の映画館で先行上映!俵万智参加のトークイベント実施
「第41回ぴあフィルムフェスティバル」で「ひかりTV賞」を受賞した自主映画『アボカドの固さ』が、オンラインで映画を上映する「仮設の映画館」で23日より先行上映されることが決まった。
4月11日より全国で順次公開予定だったが新型コロナウイルスの影響で公開延期となっていた本作。恋人に別れを告げられた男の戸惑いと執着を映し出す作品で、劇作家・演出家の平田オリザ主宰の「青年団」に所属している前原瑞樹が主演し、『さようなら、ごくろうさん』の城真也監督がメガホンを取った。
「仮設の映画館」では、参加している映画のなかから観客が観たい映画とともにどこの映画館で作品を鑑賞したいかを選択し、鑑賞料金は「本物の映画館」と同様に劇場、配給会社、製作者に分配される。『アボカドの固さ』の製作チームは「夏以降の劇場公開に向けてただ待つのではなく、 いま何か行動を起こすことはできないかという思いから『仮設の映画館』への参加を決めました」とコメントを発表している。
同作は歌人・俵万智の「アボカドの固さをそっと確かめるように抱きしめられるキッチン」から着想を得てアボカドが映画のモチーフとなった。30日には俵をゲストに迎え、前原と城監督が登壇するトークイベントが作品の公式YouTubeチャンネルでライブ配信される予定だ。(編集部・海江田宗)
映画『アボカドの固さ』の「仮設の映画館」での先行上映は5月23日10時~6月5日24時
<映画『アボカドの固さ』製作チームからのメッセージ>
現在、新型コロナウイルスの感染状況は、地域によってさまざまな段階に入っており、映画館によっては営業再開がなされるという嬉しいニュースも届いています。また、「ミニシアターエイド基金」によるクラウドファンディングが3億円を突破するなど、映画文化を救うためにさまざまな試みがなされ、全国の映画ファンの皆様の思いに、わたしたちも胸が熱くなっています。
しかしながら、やはり新作映画の公開は延期が相次ぎ、映画館の興行再開にあたっても厳しいガイドラインが求められるなど、映画館が以前の賑わいを取り戻すまでにはまだ時間を要するように思われます。
映画『アボカドの固さ』も、4月11日から劇場で公開となる予定でしたが、映画館の休館に伴い、夏以降の公開に延期となりました。こうしたなかで、わたしたちも夏以降の劇場公開に向けてただ待つのではなく、いま何か行動を起こすことはできないかという思いから「仮設の映画館」への参加を決めました。
『アボカドの固さ』は、5月23日(土)から6月5日(金)の2週間、先行上映という形で「仮設の映画館」にて上映されます。公開予定の東京、大阪、京都に限らず、全国の皆様にも新作として映画をお届けできることにワクワクしています。
そして、実際の劇場公開の際には、皆様と劇場で再会できることを願っています。
2020年5月18日
映画『アボカドの固さ』製作チーム