渋谷・ユーロスペース「応援の声を帆に受け」6月1日再開 非接触体温計で検温実施
渋谷区円山町にあるミニシアター「ユーロスペース」が都の休業要請の解除をうけ、6月1日より営業を再開する。来場者全員に非接触体温計で検温を行うほか、新型コロナウイルス感染防止に努める。上映作品は自社配給のアキ・カウリスマキ監督作品『希望のかなた』をはじめ、『子どもたちをよろしく』『ようこそ、革命シネマへ』『春を告げる町』『許された子どもたち』『女優 原田ヒサ子』など。
4月8日より休館して以来、約2か月ぶりの再開となる本映画館。支配人の北條誠人さんは休館中に多くの支援を受けたことにあらためて感謝しながら、再開を迎える胸中を打ち明ける。「非常事態宣言をうけての53日間の休館からやっと上映再開にいたりました。この間、『ミニシアター・エイド基金』や“SAVE THE CINEMA ミニシアターを救え”をはじめ多くの方々から応援やご支援をいただき、『ありがとうございます』のお礼の言葉しかありません。皆さまからいただいた応援の声を帆にいっぱいうけて、これから上映再開の海に漕ぎ出していきます。本当にありがとうございました」
「ユーロスペース」では新型コロナウイルス感染防止策として、前後左右1席を空けてチケットを販売。飛沫感染防止のためスタッフはマスクを着用し、受付カウンターにビニールシートを設置。場内を換気するため幕間はスクリーン出入口の全ての扉を開放し、ロビー入口、受付窓口、トイレに手指消毒液を設置する。
「みなさまに安心して映画をお楽しみいただくためのお願い」として来場者はマスク着用が必須で、持参していない場合は窓口で購入が必要になる(1枚50円)。来場時の検温で37.5度以上だった場合は入場不可。ロビーでの会話や飲食を控えること、チケットのオンライン販売やキャッシュレス決済の利用などを促している。(編集部・石井百合子)