ホームレスが図書館を占拠、全米を巻き込む大騒動に!?『パブリック 図書館の奇跡』7月日本公開
エミリオ・エステヴェス主演・監督作『The Public』の邦題が『パブリック 図書館の奇跡』に決まり、7月に日本公開されることが明らかになった。大寒波で行き場を失ったホームレスたちが図書館を占拠し、全米を巻き込む大騒動へと発展していくさまを笑いと涙たっぷりで描いたヒューマンドラマだ。
米シンシナティの公共図書館で、実直な図書館員スチュアート(エミリオ)が常連の利用者であるホームレスから「今夜は帰らない。ここを占拠する」と告げられるところから本作は始まる。大寒波の影響により路上で凍死者が続出しているのに、市の緊急シェルターが満杯で、行き場がないというのがその理由だった。約70人のホームレスの苦境を知ったスチュアートは3階に立てこもった彼らと行動を共にし、出入り口を封鎖する。それは“代わりの避難場所”を求める平和的なデモだったが、政治的なイメージアップをもくろむ検察官の偏った主張やメディアのセンセーショナルな報道によって、スチュアートは心に問題を抱えた危ない容疑者に仕立てられてしまう……。
ある新聞記事に着想を得て、11年の歳月を費やして本作を完成させたのは、『ブレックファスト・クラブ』など青春スターとして一世を風靡したエミリオ。製作・監督・脚本・主演の四役を務め、災害や格差に揺れる現代社会に対して問題提起をしながらも、温かな人間味に満ち、ひねりやサプライズも盛り込んだ感動作に仕上げている。
そのほかの出演は『ミッション:インポッシブル』シリーズのアレック・ボールドウィン、ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」のクリスチャン・スレイター、『007』シリーズのジェフリー・ライトなど。(編集部・市川遥)
映画『パブリック 図書館の奇跡』は7月よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開