今週末は話題作ラッシュ!ジャームッシュの新作ゾンビ映画など公開
全国の映画館が営業を再開するなか、延期となっていた新作映画も公開を迎え、6月最初の週末は話題作が目白押し。5日から公開されているラインナップから注目作を紹介する。
ジム・ジャームッシュ監督の最新作となる『デッド・ドント・ダイ』は、死者が墓場から次々とよみがえるゾンビと戦う人々を描くコメディー作品。『ブロークン・フラワーズ』のビル・マーレイ、『パターソン』のアダム・ドライヴァー、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』のティルダ・スウィントンといったジャームッシュ作品の出演組が共演するとあり、期待が膨らむ。
『ハリエット』は奴隷解放運動家として知られ、アフリカ系アメリカ人で初めて20ドル紙幣の肖像に採用されることが決まったハリエット・タブマンの半生を描く物語。タイトルロールを演じ、第92回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたシンシア・エリヴォの迫力の演技と歌声に注目だ。
ナタリー・ポートマンが主人公を演じた『ポップスター』は、壮絶なトラウマを抱えるポップスターの光と闇を描いた衝撃作。主題歌・劇中歌などをシンガー・ソングライターのシーアが担当し、振り付けをナタリーの夫バンジャマン・ミルピエが手掛けた。ナタリーも製作総指揮に加わった意欲作となっている。
『ルース・エドガー』は文武両道に長けたアフリカ系の高校生ルースの正体をめぐり、周囲の人々の思惑が交錯する物語。アメリカにおける人種問題の複雑さが描かれており、今こそ観ておきたい作品。主人公を『WAVES/ウェイブス』などの新星ケルヴィン・ハリソン・Jrが演じたほか、ナオミ・ワッツ、オクタヴィア・スペンサー、ティム・ロスなど実力派が顔を揃える。
『ANNA/アナ』はヒットメーカーとして知られるリュック・ベッソン監督を務めたアクション作品。ソ連の諜報機関KGBの女殺し屋の活躍をスリリングに描く。ロシア出身モデルのサッシャ・ルスが殺し屋を演じ、5分で40人を倒す格闘シーンなどをこなした。共演にはヘレン・ミレン、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィなどが集結した。(編集部・大内啓輔)