息子は殺人犯か被害者か？堤真一×石田ゆり子『望み』初映像
雫井脩介のサスペンス小説を堤真一、石田ゆり子の共演により映画化する映画『望み』（10月全国公開）から、初映像となる特報が公開。幸福な一家が、息子が無断外泊をした夜を境に人生を一変させていく過程が切り取られている。
「犯人に告ぐ」「検察側の罪人」など映像化が相次ぐ雫井の、累計発行部数16万部を更新中の同名小説を、『人魚の眠る家』『十二人の死にたい子どもたち』の堤幸彦監督が映画化する本作。事件が起きたのは、高1の息子が無断外泊をした夜。息子の同級生が殺害され、連絡が途絶えた息子は事件への関与を疑われる。しかし、もう一人殺されているという噂が流れたことから一転して彼が被害者である可能性が出てくる。
特報は、建築デザイナーの一登（かずと/堤）、妻の貴代美（石田）、高1の息子・規士（岡田健史）、妹の雅（清原果耶）ら石川家の平穏な日常からスタート。しかし、「息子が姿を消した、その日までは」というナレーションで一変。息子の失踪とともに起きた“同級生の殺害事件”を発端に、石川家は「殺された倉橋くんと遊び仲間だったそうですね？」と迫る記者（松田翔太）や刑事（加藤雅也）たちに追い詰められていく。
「被害者だという可能性もあるんじゃないか」と息子の無実を信じる一登に対し、「お父さんは規士が死んでてもいいって言うの!?」と息子の無事を願いたい貴代美。後半には嗚咽を漏らす一登、深刻な表情で受話器を握る貴代美の姿もあり、真相はどこにあるのか、想像を掻き立てるエモーショナルな映像となっている。（編集部・石井百合子）