『最強のふたり』監督コンビ×ヴァンサン・カッセル主演のヒット作、9月公開
ヒット作『最強のふたり』のエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督の実話に基づく新作が『スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~』の邦題で9月11日より全国順次公開されることが決定。ヴァンサン・カッセル&レダ・カテブ演じる、実在の人物をモデルにした主人公コンビを収めた予告編が公開された。
予告編『スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~』
本作の主人公も『最強のふたり』と同じく、実在する2人の男たちがモデル。無認可・赤字の自閉症児ケア施設「正義の声」を経営するブリュノ(カッセル)と、友人のマリク(カテブ)が、ドロップアウトした若者たちを救うべく奮闘しながら、施設閉鎖の危機を乗り越えようとするさまを描く。本国フランスでは200万人の動員を突破するヒットを記録。スペインのサンセバスチャン国際映画祭で観客賞を受賞、セザール賞では9部門にノミネートされた。
主演は『ブラック・スワン』(2010)などハリウッド映画でも活躍するフランス映画界きっての演技派俳優ヴァンサン・カッセル。ギャングや犯罪者など強面の印象の強いカッセルが、本作では政府や社会から理解を得るため見返りを求めず奮闘するケア施設の代表を演じている。共演にジャック・オーディアールやヴィム・ヴェンダースの作品で活躍するレダ・カテブ。実在の介護者と自閉症の若者、その家族らを多数キャスティングしている。
ナカシュとトレダノ監督は1994年に自閉症の子供たちやドロップアウトした若者の社会参加を支援する団体と出会い、携わる人々に深く感動。当時まだ駆け出し監督だった二人は必ず彼らを映画化すると心に誓い、約25年の時を経て実現に漕ぎつけた。ナカシュ監督は「この出会いがきっかけで、僕らのハンディキャップやノーマライゼーションに対する関心は強くなっていった。そこから『最強のふたり』も生まれたんだ」と語っている。
予告編では、ドロップアウトした若者たちが介護を通じて人生を学ぶ施設での悲喜こもごもが軽快なタッチで映し出される。しかし、四角四面な厚生省の無理解により閉鎖が示唆され、最も重症のヴァランタンが失踪する事件が発生し、ブリュノ&マリクに試練が訪れる。(編集部・石井百合子)
映画『スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~』は、9月11日TOHOシネマズシャンテ他全国順次公開