米アカデミー新会員は36%が有色人種!
米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが現地時間6月30日、新会員候補819人を発表した。この招待を受ければ、正式な会員となる。
819人のうち45%が女性で、36%が有色人種。世界68か国から選ばれており、アメリカ人以外は49%となる。会員は年配の白人男性ばかりで「白すぎるオスカー」が波紋を呼んだ2016年、映画芸術科学アカデミーは有色人種と女性の会員数を2020年までにそれぞれ2倍にすることを目標にして変革を進めており、今回の新メンバー追加で目標クリアとなった。アカデミーのCEOは「目標を達成できて誇りに思うが、まだ先は長い」とコメントしている。
俳優部門には『スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤ、『フェアウェル』のオークワフィナ、『ジョーカー』のザジー・ビーツ、『パラサイト 半地下の家族』のチェ・ウシク、チャン・ヘジン、チョ・ヨジョン、イ・ジョンウン、パク・ソダム、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』のアナ・デ・アルマスとキース・スタンフィールド。そして『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』のザック・ゴッツァーゲン、『ジョジョ・ラビット』のトーマシン・マッケンジー、『キャプテン・マーベル』のベン・メンデルソーン、『ミュータント・タートルズ』(1990)のジェームズ・サイトウ、『TENET テネット』のジョン・デヴィッド・ワシントンなどが選出。
日本からはキャスティングディレクターの田端利江(『万引き家族』)、撮影の浜田毅(『おくりびと』)と柳島克己(『バトル・ロワイアル』)、ドキュメンタリー部門に藤岡朝子(『Blessed -祝福-』)、短編&長編アニメーション部門に木下小夜子(『ピカドン』)などが選ばれた。
また今回初めて、エージェントも会員に加われることになった。新型コロナウイルスの影響で延期となった第93回アカデミー賞授賞式は、来年4月25日に開催される。(編集部・市川遥)