上川隆也「遺留捜査」SPで自粛明け初のドラマ 当たり前ではないという思い
上川隆也が型破りな刑事にふんするテレビ朝日系ドラマシリーズ「遺留捜査」のスペシャルドラマ第10弾が8月9日に放送決定(夜9時~10時54分)。同作の放送は、2019年12月のSPドラマ第9作以来、約8か月ぶり。上川は緊急事態宣言解除後、初のドラマ出演となる本作に「やはり“当たり前ではないんだ”というのが、いちばん大きな思いです。ドラマを撮影することができ、新作としてみなさまにお届けできること。そしてそれが今の環境下、どれほどのハードルを越えて成し遂げられるのか、ということ……。それらを考えると、とてもありがたいことだとしか言い様がありません」とコメントを寄せている。
同シリーズは2011年より始まり、連続ドラマ版は2018年までに5作制作されている。上川演じる京都府警捜査一課・特別捜査対策室に所属する刑事・糸村聡が、事件現場に残された遺留品を手掛かりに事件を解決に導くミステリーで、糸村の遺族に寄り添う優しさと、超マイペースで空気を読まない一面を併せ持つ型破りなキャラクターが人気。
新作スペシャルでは、“ゴッドハンド”の異名を誇る天才脳外科医が射殺される事件が発生。糸村が、被害者の自宅で発見した馬の毛から事件の真相に迫っていく。糸村の同僚刑事にふんする栗山千明、永井大、梶原善、上司の戸田恵子、科学捜査研究室の甲本雅裕、宮崎香蓮(「崎」はたつにさき)らレギュラーキャストが集結。ゲストとして長谷川初範、武田梨奈が出演。長谷川は殺された脳神経外科医に、武田は糸村が捜査中に出会う芸妓にふんする。
上川は今年4月から主演舞台「新 陽だまりの樹」の上演を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大及び大型イベントの自粛要請を受け、全公演中止に。8月22日に同舞台の無観客公演が、日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブで放送される。上川のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
「遺留捜査 スペシャル」は8月9日夜9時~10時54分、テレビ朝日系24局で放送
上川隆也(糸村聡役)
●前作から約8か月、新型コロナウイルスによって未曽有の事態に見舞われた中で「遺留捜査」新作の放送が決定した感想
やはり“当たり前ではないんだ”というのが、いちばん大きな思いです。ドラマを撮影することができ、新作としてみなさまにお届けできること。そしてそれが今の環境下、どれほどのハードルを越えて成し遂げられるのか、ということ……。それらを考えると、とてもありがたいことだとしか言い様がありません。さらに、僕にとってそう思える最初の仕事が『遺留捜査』だったということは、思い入れある作品だけに、喜びも一入です。
●お菓子作り教室のシーンについて
僕自身、お菓子作りには携わったことがなかったので、とても新鮮でした。一方で、お菓子と京野菜という一見、取り合わせがなされないような2つをきちんと組み合わせて成立させることこそ、本作のひとつの“妙味”なのかもしれません。“京都の魅力”や“京都らしさ”として挙げられるものは多々あると思いますが、それを決して“一筋縄”では用いないところが『遺留捜査』らしいと思いました。
●「遺留捜査」ファンへメッセージ
こんな状況の中、約8カ月という短いスパンでスペシャルをお届けできるのは本当にありがたいと思いますし、だからこそ“『遺留捜査』らしい、これまでと大きく変わることのない物語をお届けしたい”という気持ちで撮影に臨んでおりました。〈特別捜査対策室〉のメンバーも変わることなく登場しますので、今回も遺留品からひも解かれる被害者の思い、そして最後に明かされる意外な事実をご堪能いただければうれしいです。