ノーラン新作『TENET テネット』米公開が3度目の延期…海外の方が早く公開される可能性も
クリストファー・ノーラン監督の新作タイムサスペンス映画『TENET テネット』の全米公開日が3度目の延期となった。現地時間20日、米ワーナー・ブラザースが発表した。
もともと7月17日の全米公開を予定していた本作だが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、7月31日、そして8月12日へと2度延期されていた。しかし、主要マーケットであるカリフォルニア州では感染が再拡大しており、当初予定されていた7月末の映画館再開も無理そうということで3度目の延期となったようだ。年内公開で調整しており、新たな公開日は近々発表される。
さらにワーナー・ブラザースの社長トビー・エメリッヒは「我々は『TENET テネット』を従来の世界同時公開作品として扱いません」と明言し、全米公開前に海外で公開する可能性についても示唆した。北米は世界最大の映画マーケットではあるものの、『TENET テネット』のような大作の興行収入は通常3分の2は海外分が占めることになるため、今後こうした判断が増えていくのかもしれない。The Hollywood Reporter は、アメリカ国内においても時間差での公開=映画館が安全に営業再開できた都市から公開を始める可能性にも触れている。
ワーナーは、人気ホラー『死霊館』シリーズ第3弾の全米公開を今年9月11日から2021年6月4日に延期することも併せて発表した。
『TENET テネット』の日本公開日は9月18日に設定されている。(編集部・市川遥)