永瀬廉、ジャニーズに入った頃は人前に立つことが苦手だった
映画『弱虫ペダル』で主演を務めた King & Prince の永瀬廉。俳優として、アイドルとして、順風満帆の活躍を見せているが、もともとは「人前に出ることが嫌だった」という意外な一面が。今ではグループのまとめ役として奮闘し、ライブのMCも任せられる永瀬だが、どのようにして内気な性格を克服したのだろうか?
永瀬が演じる主人公の坂道は、基本的に運動が大の苦手。ところが、アニメの聖地・秋葉原へ行くためなら片道45km以上をママチャリで楽々走破。レースで苦しいときも、大好きなアニメの主題歌を全力で歌えば、怪物級の脚力を発揮する。弱点克服にもいろいろな方法があるものだが、永瀬の場合、苦手なものに直面したら、とにかく「自分をそれに慣れさせること」が秘訣だという。
母親が履歴書を送ったことがきっかけで、この世界に飛び込んだという永瀬。ジャニーズ事務所に入所した当初は、「とにかく人前に出るのが嫌で、目立つのも苦手でした。学校の授業でも、先生に当てられないかドキドキしていたくらい(笑)」と振り返る。内気で人見知り……ただ、競争の激しい芸能界、前に出て目立たなければ勝負にならない。
「これに関しては性格もあるし、努力して克服できるものでもなかったので、遠回りかもしれませんが、自分が置かれている状況に自分を『慣れさせる』ことを地道にやりました。つまり、ひたすら場数や経験を積むしかありませんでした。苦手なものは時間をかけて慣れさせる、これは、芸能活動はもとより、食べ物においても、人間関係においても、全て当てはまりますね」
その甲斐あって、人前に立つことが“弱点”だった永瀬が、今ではグループ内でMCを担当する存在になっている。しかも無理をしている様子はいっさいなく、流暢(りゅうちょう)なしゃべりも自然体だ。「おかげさまで、ライブのMCも任されるようになって、今は逆に人前に立つことがすごく楽しい」とニッコリ。
グループ内での役割に関しても、「僕自身はみんなでのびのびやって、その状況に応じて役割を自分で見つけていくのがいいのかな? と思うのですが、それもなかなか難しいので、今は僕がまとめ役として必要なのかな」と前向き。「ただ、うちのメンバーをまとめるのは至難の業。ボケを1つ1つ拾うのも大変で……もう自由すぎて、実はぜんぜんまとめきれていないんです」と最後は苦笑いを浮かべていた。
『弱虫ペダル』は累計2,500万部を突破した渡辺航の人気コミックを、『旅猫リポート』などの三木康一郎監督が実写映画化した青春スポーツドラマ。運動が苦手なアニメ好きの高校生・小野田坂道(永瀬)が、あることをきっかけに自転車競技部に入部し、そこで出会った仲間たちのために限界突破の活躍を見せる姿を活写する。(取材・文:坂田正樹)
映画『弱虫ペダル』は8月14日より全国公開