清原果耶、初主演映画に放心状態
女優の清原果耶が3日、都内で行われた映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』(9月4日公開)の完成披露試写会に出席し、映画鑑賞後に思わず放心状態に陥ったことを打ち明けた。イベントには藤井道人監督も登壇したほか、共演の桃井かおりがアメリカ・ロサンゼルスからリモートで参加した。
本作は、野中ともその小説を原作にした青春ファンタジー。近所に住む大学生に恋心を抱く14歳の少女・大石つばめ(清原)が、満天の星の下で派手な老婆・星ばあ(桃井)に出会い、成長していく姿を描く。
映画『ちはやふる -結び-』やドラマ「なつぞら」などに出演し、2021年度前期放送の朝ドラヒロインにも抜てきされた清原は、本作が映画初主演。シンガーソングライターのCoccoが作詞・作曲・プロデュースした主題歌「今とあの頃の僕ら」も歌唱している。映画の感想を求められた清原は、「正直、放心状態になってしまって……。初主演作という言葉だったり、エンドロールで自分が歌った歌が流れていることになかなか客観視できず、あっ終わった……という安心感に似た喪失感みたいなものが大きかった気がして」と打ち明ける。一方で、スタッフから褒められることで「いい作品になったんだな」という充実感も持てたそうで、「皆さんの心に何かが残るような作品になっていれば」とアピールした。
2019年公開の映画『デイアンドナイト』に続いて清原とタッグを組んだ藤井監督は、「役柄は(前作と)正反対で、作品のトーンも違ったので、僕も緊張して挑んだんですけど、(清原は)最初からつばめでいてくれました。すごく(強い)信頼関係のまま撮影をすることができました」と清原に感謝した。
清原とは初共演の桃井は「ものすごく孤独な女優さん。すごい真面目で、自分が何をやろうか本気で見ている」と評価。撮影中は「彼女が表現しているものが見えない」からこそ、清原に終始付いていったそうで、試写後は自分の決断が間違っていなかったことに安堵し「彼女はすごいよかった」と清原を絶賛していた。(取材・錦怜那)