林遣都&中川大志共演で「犬部!」映画化 実在した動物愛護サークルの青春
ドラマ「おっさんずラブ」などの林遣都が、実在した大学の動物愛護サークル「犬部」の活動をつづったノンフィクション小説を原案にした映画『犬部!』(2021年公開)で主演を務めることが14日、明らかになった。林は「犬のためなら死ねる」というほどの“犬バカ”である獣医学部の大学生にふんし、その親友役に朝ドラ「なつぞら」などで注目を浴びた中川大志が決定。映画『花戦さ』『影踏み』などの篠原哲雄がメガホンをとる。
本作は、2010年に刊行された片野ゆかの著書「北里大学獣医学部 犬部!」を原案とする青春映画。林演じる主人公・花井颯太のモデルは、2004年頃に青森県十和田市にある北里大学(十和田キャンパス)に実在した動物愛護サークル「犬部」を設立した獣医学部の学生。映画は、花井が一匹の実験犬を救ったことを機に同級生の柴崎涼介(中川)らと共に動物愛護に奮闘した過去と、その16年後、獣医師として新たな問題に立ち向かう現代という二つの時代が描かれる。脚本を、映画『犬に名前をつける日』の監督・脚本・プロデューサー、「ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側」「家族になろうよ~犬と猫と私たちの未来~」などのドキュメンタリー番組の総合演出を手がけた山田あかねが担当する。
周りからは変人扱いされながら子どもの頃から動物愛護をライフワークとする22歳の主人公にふんする林は、出演にあたり以下のようにコメント。「『犬部!』は実話を基にした命を繋ぐ物語です。自らを犠牲にし、動物たちに幸せな日々が訪れるよう願い闘い続けてきた方々の勇姿、そして溢れんばかりの愛が詰まった作品です。撮影時、何度か命を繋ぐ尊い現場に立ち合わせていただきました。小さな命を前に懸命に向き合う獣医師の先生方の姿に心打たれ、胸が熱くなりました。動物を愛し、救おうとしている方が沢山います。そういった方々の願いを、一人でも多くの人に届けることが自分の役目だと思っています。是非観ていただけたら嬉しいです」
花井と同じく「犬バカ」の同級生・柴崎にふんする中川は「この作品に出会い、人間と動物との歴史、目を背けてはいけない現実、自分の奥底に仕舞っていた感情、いろんなものと向き合いました。役者として、動物が大好きな一人の人間として、この作品を世の中に届けたいと思いました。逃げずに、大切に、最後までこの役を生きたいと思います」と真摯な思いを語っている。
主演の林は、今後のんと共演する『私をくいとめて』(今冬公開)や『護られなかった者たちへ』(2020年公開)、小松菜奈とダブル主演を務める『恋する寄生虫』(2021年公開)などの新作映画が待機中。中川は、現在ドラマ「親バカ青春白書」(日本テレビ系)が放送中。5月8日公開を予定していた主演映画『砕け散るところを見せてあげる』が、新型コロナウイルスの影響で延期された。(編集部・石井百合子)