のん、飼っていたハムスターで衝撃の思い出
女優ののんが20日、渋谷のユーロライブで行われた映画『マロナの幻想的な物語り』の日本語吹き替え版完成披露試写会に出席し、小学校の頃に飼っていたハムスターとの衝撃的な思い出を明かした。この日はのんとともに声優を務めた小野友樹、夜道雪、平川新士も登壇した。
のん、小学生時代の仰天エピソードに会場がどよめく【イベント動画】
本作は、ルーマニアのアンカ・ダミアン監督による長編アニメーション映画。ハート型の鼻をした1匹の小型犬マロナが何人もの飼い主と出会い、さまざまな絆を育んでいく姿が描かれる。日本語吹き替え版でマロナの声を担当したのんは「すごく素敵な作品で、映像表現が面白くて、アート性も強くて。犬の視点で描かれるとのも新鮮で、犬の目にはこう見えているんだなと胸を打たれました」と感想を口にした。
のんの声優ぶりについて、小野は「原作の声のイメージに近いなと率直に思いました。言語は違っても、耳に染み入る感覚があるんです。大きな感情をのせなくても伝わるんです」と称賛。夜道が「飾らないで思っている気持ちが伝わってきて、本当に素敵なマロナでした」と続けると、平川も「マロナのお芝居も少女っぽいんだけど、時々大人びているところもあって、素敵だなと思いました」と語った。
その言葉に「嬉しいですね」と笑顔を見せるのん。自身よりも先に、ほかのキャストの収録風景を見てから臨んだそうで「普段話しているときとこんなに声が違うんだと目の前で見て、すごいなと。感動しながら見学させてもらってから挑んだので、印象深かったです。見学した時間が楽しかったので、愛情を持って飼い主に尽くしていくマロナの気持ちに、素直に入っていけました」と付け加えた。
そんな流れから「ペットの思い出」について質問された登壇者たち。のんは「小学校の時にハムスターを飼っていました」と切り出して「砂場で友だちとお山を作って、トンネル工事をハムちゃんに掘ってもらおうということで、お願いして。それでトンネルが抜けて、みんなで喜んでから最後はお山を潰したのですが、ポンと潰してからハムちゃんがいないことに気付いて……」と振り返る。
ハムスターがどうなったのか、観客が固唾を飲むなか「でも、掘り出したらハムちゃんが無事に出てきて救出できました。意外とピンピンしていて、マロナを見るとあの時の衝撃を思い出します。本当にビックリして、今でも心が痛いというか、ごめんなさいと思います」とコメント。
また、本作にちなんで「大切なもの」を質問されたのんは「観てくださる方に楽しんでもらうことが大切だなと思います。こういう(コロナ禍の)なかで映画を送り出すことができることが嬉しくて、観てくださった人の心が温まるものに参加して、表現していくことをすごく大切に思っています」と改めて思いを明かした。(取材・文:壬生智裕)
映画『マロナの幻想的な物語り』は8月29日より劇場公開