「ザ・ボーイズ」クジラは15メートルの巨大セット！シーズン2衝撃シーンの裏側

　異色のヒーロードラマ「ザ・ボーイズ」シーズン2で描かれる、思わず目を背けたくなるようなクジラのシーンについて、ビリー・ブッチャー役のカール・アーバンらキャストが撮影秘話などを語った。

【動画】「ザ・ボーイズ」衝撃のクジラ衝突シーン（2:15～）

　本作は、特殊能力を持たない人間が集まった組織「ザ・ボーイズ」が、腐敗したスーパーヒーロー集団「セブン」と、彼らを操るヴォート社の悪事を暴いていくさまを描くヒーロードラマ。シーズン2では、現代社会の問題に切り込む斬新なストーリーに加えて、血しぶきの飛び交う過激な描写にも磨きがかかっている。

　シーズン2で早くも話題となっているのが、ボーイズ一味を乗せたボートが、海岸に打ち上げられた巨大なクジラの腹に突き刺さる衝撃的なシーン。ボートはまるで槍のようにクジラの腹を貫通し、ブッチャーたちは血まみれに。ボートが刺さった箇所からクジラの内臓が飛び出るなど、ショッキングな描写となっている。

　カールは、このシーンについて「他のドラマや映画ならCGで表現するところだが、僕らはあえて昔ながらの方法で撮影したんだ」と振り返る。製作チームは、実際に全長15メートルあるクジラの巨大なセットを作成。カールは「腹の中はとても正確に再現されていて、温度も高かった」と再現ぶりに驚いたそうで、「僕らキャストは、クジラの中で実に2週間血まみれになりながら撮影していた。とても楽しかったよ」と語っている。

　ヒューイ役のジャック・クエイドは「間違いなくシーズン2でベストなシーンだ」と断言。「心臓の鼓動や血管の流れまで見事に再現されて、とても驚いた。中はベタついているけどね」と続けると、「（製作総指揮の）エリック・クリプキは、シーズン3でも僕たちを動物の内臓にぶち込むつもりかも」と冗談を飛ばした。

　また、クジラのシーンに参加してないホームランダー役のアントニー・スターも、あのシーンがお気に入りだという。「あのシーンを観た時、思わずポーズボタンを押して立ち上がってしまった。『なんて狂ったシーンなんだ』ってね。ディープがクジラに乗っかってポーズしているのも最高だ」と出来栄えを称賛した。（編集部・倉本拓弥）

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