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『TENET テネット』逆行シーンは逆さに演じた!CGはほとんどなし

本作の後には『バットマン』新作が控えているロバート・パティンソン
本作の後には『バットマン』新作が控えているロバート・パティンソン - (C) 2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights

 クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』(9月18日公開)に出演した俳優のロバート・パティンソンとプロデューサーのエマ・トーマスが、極力CGに頼らずに実際の出来事をカメラに収める、ノーラン監督の現場について語った。

【動画】『テネット TENET』メイキング

 特殊部隊出身のエージェント“名もなき男”(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、「時間の逆行」を駆使して、第3次世界大戦を未然に防ぐミッションに挑む本作。ロバートは、相棒として名もなき男をサポートする優秀なエージェント、ニールを演じている。

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 物語は謎に包まれているが、本作最大の特徴ともいえるのが、予告編にも登場する「時間の逆行」の映像化だ。プロデューサーのエマは、逆行する世界の映像化にあたって、ほとんどCGを使わなかったと語る。「ビジュアル・エフェクトが本作に占める比率は、ほかの夏の大作と比べれば微々たるものです。映画を観ながらそのことを意識してほしくはないので、特定の場面について言及するのは避けますが、逆行する世界の多くは、フィルムカメラを用いた古典的な手法で映像化されました」

 そのため、時には、現場で俳優が逆行する演技をする必要もあったという。ロバートは「それこそが本作の撮影で最も難しいと感じたところだったよ」と振り返る。「時間が逆行するシーンのアクションは、後で編集しやすいように素材を十分に確保する必要があった。だから現場では、両方の動きを撮影しなければいけなかったんだ。そしてそのためには、リハーサルを相当やらなければならなかった。実際に撮影するシーンだけではなくて、どうやったら(逆行しながら)自然に動けるかを、試す必要があったからね。始めたのは撮影が始まるおよそ6週間前から。一番簡単な逆転のアクションでも、相当な回数の練習をしないと、すごく奇妙なものに映ってしまうんだ」

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アクションもこれまでにないものになりそうな『TENET テネット』(C) 2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights

 高速道路を数週間にわたって閉鎖して撮影したカーチェイスも本作の見どころ。ロバートは「車を後ろ向きに走らせる練習は相当しっかりやったよ。やっている最中、車酔いしてしまうことがかなりあったけれど」と苦笑しながら「他の誰かが運転する、高速で走る車の中にいたこともあった。それでも、最高に興奮したんだ。ジェットコースターに乗りながら映画を撮影しているようなものだったからね」と語った。

 実際にジャンボジェットを破壊したシーンなど、リアルにこだわる撮影を楽しんだ様子のロバート。「爆発の中を駆け抜けるシーンでは、これまでやった中でも最高に満足感を味わえた(笑)。爆発の最中を走り抜けるから、自分の周りに何があるのかも全く見えない。あれはとにかく楽しかったね。そんなスケールのシーンを(実際に)やらせてもらえことなんて、なかなかあることじゃないよ。大抵はグリーンスクリーンの前でやるわけだから」

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 複雑な撮影なだけに、完成形がどんな映像になるのかは、検討がつかなかったという。「何から何にまでに細かいディテールが設定されていたから、現場で撮影した要素が、いかにしてスクリーン上で展開するのかを想像するのは難しかった」というロバートだが「だからこそ、それ(完成した映画)を観たときには、あまりに素晴らしい映像に、とても鼻が高かったよ。最高に誇らしく感じたね」と自信をのぞかせた。(編集部・入倉功一)

映画『TENET テネット』特別映像(名もなき男編)メイキング » 動画の詳細
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