森七菜、初めての朝ドラ撮影で学んだことは?
NHK連続テレビ小説「エール」(月~土、総合・午前8時~ほか)で、ヒロインの妹・関内梅を演じて話題を呼んでいる森七菜。撮影を通して得た気づきや自身の役どころについて語った。
「エール」恋の行方も気になる!森七菜が文学好きの関内梅に【写真】
連続テレビ小説102作目となる「エール」は、作曲家・古山裕一(窪田正孝)とその妻・音(二階堂ふみ)が昭和の時代を音楽とともに生きる姿を描く物語。森ふんする梅は音の妹で、文学好きというキャラクター。第14週「弟子がやって来た!」では、文学の新人賞を受賞した梅が上京を果たした。
初出演となった連続テレビ小説について、森は「放送が始まって驚いたのは、他のお仕事の現場で初めてお会いする方からも、『梅ちゃん』と役名で呼んでもらえることですね。『“朝ドラ”観てるよ。頑張ってね』と励ましの言葉をいただくことも多くて。改めて“朝ドラ”の影響力を実感しましたし、『とても愛されているドラマなんだなあ』と日々感じています」と思いを明かす。
一方、登場人物の半生を演じるだけに難しさもある。「収録では、同じ日に女学生の梅と30歳の梅とを行ったりきたりしながら演じることもあるんです。そもそも私は年齢相応に見られることが多くないので、実年齢より上のお芝居をするのが、本当に難しくて……。とにかく年上の方の喋り方を真似したりしながら、どうにか『梅ちゃんも歳をとったな』と思ってもらおうと意識しながら演じています」
撮影では、俳優の先輩たちからの刺激も多く「裕一役の窪田正孝さんと音役の二階堂ふみさんが、『もうちょっと、こうした方が面白いんじゃないですか』と監督と相談されているのをよく見るんです。何を話しているのか横で聞いていると、『私もいつかお芝居に生かせるかもしれない』と思えることばかりで! 収録の合間も1秒たりとも気を抜いてはいけないと自分に言い聞かせながら、毎回収録に臨んでいます」という。
そんななか演技の発見もあったそう。「自分がやってみたいことが出てきたとき、『失敗したらどうしよう』とか、『他の人に「そんなの面白くない」と言われるかもしれない』と不安になることってありますよね。でも、裕一さんと一緒のシーンで『失敗したらしたでそれでいい。今自分ができる限りのことをやればいい』ということを教わったように思います。今の実力以上のものが必要かもしれないけれど、やってみたいと感じることは、とりあえずやってみる! それが大事なんだと、『エール』を通じて改めて気づかされました」
14週からは、新たに五郎(岡部大)が裕一の弟子として登場し、古山家に居候を始めることに。梅との関係も気になるところだが、森は五郎について「見ているだけで楽しくなってしまうような人ですね。それに、そのときそのときの感情を全力で表現します。悲しいことがあったら、全身から涙を流すような人というか。視聴者の皆さんにも、五郎さんの魅力をぜひ知ってほしい! 早く五郎さんについて誰かと話したいですね」と語る。
さらには、冷静沈着な梅が久志(山崎育三郎)と五郎と三角関係になる展開に。森も「果たして梅はどちらと結ばれるのか、ぜひご覧いただきたいですね。それに梅や五郎さんが裕一さんたちと生活するようになるので、古山家の食卓がパッと賑やかになります。今までよりも、いっそう明るい朝が来るんじゃないかなと思っています!」とアピールするように、新たな登場人物を巻き込んだ人間模様に注目だ。(編集部・大内啓輔)