ADVERTISEMENT

引き込まれる魅力!二宮和也の演技が光る映画7選

※イメージ画像
※イメージ画像 - iStock.com / Epitavi

 写真家・浅田政志氏の写真集「浅田家」「アルバムのチカラ」を原案とした映画『浅田家!』(公開中)で、主人公・政志を演じる二宮和也。ジャニーズを代表する演技派として数々の作品に出演し、味のある演技で観る者を惹きつけてきた。ここでは、時代劇からSFアクション作品まで、幅広く演じてきた彼の代表作を振り返る。

【写真】二宮和也、最新作『浅田家!』の舞台裏ショット!

『青の炎』

 演劇界の巨匠・蜷川幸雄が監督と脚本を務めた作品。家族を守るべく、養父殺害の完全犯罪を企て実行する、17歳の少年・秀一を演じた。当時19歳の二宮には、少年と青年のはざまの美しさ、危うさがある。青の炎を心のうちに燃やし、憎しみや苛立ちを瞳の奥に光らせる。その表情には、早くも演技派の片鱗をのぞかせていた。

ADVERTISEMENT

『硫黄島からの手紙』

 第二次世界大戦中の硫黄島での激戦を、日米双方の視点から描いた「硫黄島プロジェクト」。日本側の視点で描かれたのが『硫黄島からの手紙』である。二宮は、身重の妻を残して徴兵に応じた、元パン屋の青年・西郷を熱演。本作の中心人物ともいえる重要な役どころを担った。

 硫黄島に配置されたことにより、死もやむなしと投げやりになっていた西郷。しかし、兵や家族の命を大切に思う栗林中将(渡辺謙)と出会い、仲間たちの凄惨な死を目の当たりにするなかで「無駄死にしたくない」「家族に会いたい」と願うようになる。公開当時、米ロサンゼルス・タイムズ紙が二宮の特集記事を掲載。さらにCNNでは「まだ世界的に名前が知られていないが、演技力のある日本の俳優7人」の一人に選ばれるなど、国内外でその演技が高く評価された。

『大奥』

 よしながふみによる同名人気漫画の「水野・吉宗篇」を実写化。赤面疱瘡という奇病で男子が減少し、男女が逆転した大奥を描いた作品で、二宮演じる水野祐之進は、困窮した家族を救うべく、また、想い人である幼なじみのお信への想いを断ち切るべく、大奥に入ることを決意する。水野に降りかかる運命と、思いもよらぬ結末は落涙必至。

 髷(まげ)姿の二宮をはじめ、将軍・徳川吉宗役の柴咲コウ玉木宏関ジャニ∞大倉忠義ら眉目秀麗な俳優たちがそろい踏みするスクリーンは眼福だ。

ADVERTISEMENT

『GANTZ』

 同名人気漫画の実写化作品であり、二宮にとって初となるSFアクション映画。人生に希望を持てず、目標もないまま就職活動をしつつもうまくいかない日々を送る青年・玄野計を演じた。ある日玄野は、電車に轢かれ死亡するも、黒い謎の球体「ガンツ」に召喚される。気の抜けきった日々から突如、生きるか死ぬかの世界に放り込まれた玄野だが、次第に秘めたる力を発揮。評価される喜びを感じ、戦いのなかに存在意義を見出していく。

 後編となる『GANTZ PERFECT ANSWER』では、仲間であったはずの加藤(松山ケンイチ)との衝突や、ヒロイン・多恵(吉高由里子)をめぐっての熱いアクションシーンが見どころだ。

『母と暮せば』

 大女優・吉永小百合とともに主演をつとめた作品。医師を目指していたが、昭和20年8月9日に起きた長崎への原爆投下により跡形もなく被爆死した息子(二宮)と、その死を受け止めることができない母・伸子(吉永)を主軸に、ストーリーは展開する。

 3年後、伸子は浩二の生存を諦め、墓に参って心に区切りをつける。まさにその時、亡霊となった浩二が、伸子の目の前に現れる。思い出話を繰り返し、ふたりきりの時間を過ごす母と息子。劇中で使用される長崎弁には、温かい響きがある。現実かファンタジーか、結末も含めさまざまな解釈ができる作品だ。二宮は、本作で第89回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した。

ADVERTISEMENT

『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』

 絶対味覚「麒麟の舌」により、依頼人が「最期に食べたい料理」を再現することで高額の報酬を得る“最期の料理人”佐々木充を演じた。ある日佐々木のもとに、かつて満州国の料理人だった山形直太朗(西島秀俊)が作り上げた「大日本帝国食菜全席」のレシピを再現してほしいという依頼が舞い込む。山形もまた「麒麟の舌」の持ち主だった。

 究極のフルコースを再現するなかで佐々木は、レシピに隠された秘密を解き明かすとともに、自身のルーツを辿ることとなる。すべての謎、散りばめられたピースがぴたりとハマる爽快感が味わい深い作品だ。元来左利きの二宮だが、本作では右利きを演じている。料理シーンはもちろん、カツサンドをほおばり、噛みしめるラストシーンも印象的。

『検察側の罪人』

 木村拓哉と共演し、話題となった作品。木村演じる東京地検のエリート検事・最上毅の部下に配属された、若手検事・沖野啓一郎を演じた。上司と部下という関係性にありながら、とある殺人事件の捜査をめぐりふたりは対立、互いの正義をぶつけ合う舌戦を繰り広げる。酒向芳山崎努大倉孝二など俳優陣の熱演も見どころで、重厚感のある作品。本作で、第42回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT