妻夫木聡、吉高由里子の本気ビンタに驚き!初共演の舞台裏明かす
俳優の妻夫木聡と吉高由里子が10日、都内で行われた日曜劇場「危険なビーナス」(TBS系、毎週日曜よる9時・初回25分拡大)の制作発表会見に出席。初共演となった本ドラマの撮影裏話を明かした。
東野圭吾の同名ミステリー小説をドラマ化した本作は、獣医の手島伯朗(妻夫木)が、「弟の妻」を名乗る謎の美女・矢神楓(吉高)と共に、失踪した異父弟・矢神明人の行方を追ううちに、名家・矢神一族の遺産争いに巻き込まれていくラブサスペンス。会見には妻夫木、吉高のほか、ディーン・フジオカ、中村アンも出席した。
妻夫木は「オレンジデイズ」以来16年ぶりに日曜劇場で主演を務めるが、「16年経ったのが信じられない。それくらい時間が経って、TBSに帰ってこれて嬉しい。“ドラマのTBS”と言われるTBS。16年前の自分に恥じないように頑張りたいです」と意気込む。初共演の吉高については「第一印象はみなさんの思い描いている吉高さんのまま。明るくて、お茶目な人。楓よりも自由奔放です」と紹介。一方で、「ただ現場にいるだけでなく、いろいろと人を見て、いろんな考えを巡らせている」と吉高の知的な一面も明かす。
その吉高は「笑った顔が印象的で、明るいタイプかなって思っていたけど、実際お会いしたら物事をストイックに10まで考えるタイプ。常に頭を働かせている印象でした」と妻夫木の第一印象を話す。「見た目は若く見えるけど、大人で常に落ち着いていて、面倒を見てくれるいいお兄さんという感じ。そんなに頭を働かせていて大丈夫かなって心配になる時もあります。お人好しは伯朗さんと似ています。すごく反省しいで引きづるタイプ。繊細です」とにっこり。
1話の撮影では、吉高が妻夫木にビンタをするシーンがあったという。テストの時はやんわりとしたビンタをしていた吉高だが、本番では思いっきりのビンタをし、妻夫木が驚いたというエピソードを紹介。吉高は「普段左利きなので、バッグを左手で持っていて、利き手じゃない方でビンタをしました。一発で終わりたいとやったら、(加減ができず)バン! っていってしまって……。入ったなって思いました。(妻夫木に)『え?』って顔をされました」と申し訳なさそうな表情。これに妻夫木は「思い切りやった方が自分も感情が入りやすいので」と優しくフォローを入れる。
その反動でその後、妻夫木がディーンと揉み合うシーンでは妻夫木が吉高ばりの本気のアクションを見せたという。ディーンは「伯朗が僕の首を掴んで振り回すシーンがあるんですけど、テストは優しいのに本番になったら思いっきりくるので、昔怪我したところが痛くなって。でも、芝居にかける熱量が伝わってきました」と回顧。これに妻夫木は照れ臭そうに「吉高さんにビンタされた時、テストの時はそんなにで、本番は思いっきり。ああこんな感じでいいんだって思った」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)