伊藤万理華、勝新に痺れる!『座頭市』で居合を研究
第33回東京国際映画祭
元乃木坂46の伊藤万理華が2日、第33回東京国際映画祭で特別招待作品として上映される映画『サマーフィルムにのって』の舞台あいさつに出席し、時代劇で居合を研究したというエピソードを明かした。
伊藤万理華&金子大地が笑顔で登壇!舞台あいさつの様子【写真】
伊藤が主演を務める『サマーフィルムにのって』は、時代劇映画を愛する高校生(伊藤)が未来からやってきた少年と出会い、彼が出演する時代劇を作ろうと奮闘する姿を描くSF青春物語。この日の舞台あいさつは映画祭が開催されているTOHOシネマズ六本木ヒルズで実施され、伊藤とともに共演者の金子大地と松本壮史監督も姿を見せた。
壇上で、伊藤は「こんなにも早く、映画祭という憧れの場所に立ててうれしいです」と感慨深げ。映画では時代劇オタクという設定のヒロインを熱演したが、もともとは「時代劇はあんまり観ていなかった」と告白し、「でも、わたしの世代でも楽しめるラブコメ要素やエンタメ要素が盛りだくさんでした」と時代劇の魅力に気づいたという。
そんな伊藤は劇中で、昭和の大スター勝新太郎の代表作である『座頭市』シリーズに影響を受けたという居合も披露しているそう。「勝新の居合をものすごく研究しました。時代劇が好きな人たちにも納得してもらえるよう、ポーズだけでもと頑張りました。勝新の座頭市は痺れます」と撮影を振り返り、すっかり虜になったことを明かした。
また、殺陣についても不安もあったというが、伊藤は「金子さんが合わせてくださったおかげでなんとかできました」と感謝の気持ちを述べる。金子も殺陣は初めてだったようで「相手が伊藤さんということで、すごく練習しました。撮影はとにかく寒くて、自分は震えていたのですが、伊藤さんは強くて、こんなに細いのにすごいな、俺も頑張ろうと思いました」と称賛の言葉を送った。
最後に、伊藤は映画について「(コロナウイルスの影響などで)今は映画など物作りをしたいと思ってもなかなか踏み出しにくいのですが、少しでも明るい気持ちになって、映画って素晴らしいなとみなさんに思ってもらえる作品になっていればうれしいです」とメッセージを送った。(取材・文:名鹿祥史)
映画『サマーフィルムにのって』は2021年公開予定