三浦翔平、価値観が変わった今年 新たな思い!
今年7月にコロナ禍の中で、父親になるという人生の転機を迎えた俳優の三浦翔平。「もちろん今年は、子どもが生まれてうれしいという気持ちもあった年」と父になった心境を明かしつつ、「新型コロナウイルスの影響で価値観の変化を感じることもあったし、悲しい出来事もあった。感情の起伏が激しい1年でしたね」と目を細める。三浦が今思う、“大切にしたいこと”とはーー。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、多くの人が日常生活や働き方を見直すきっかけともなった2020年だが、三浦は「価値観が変わってしまうこともあった」と切り出した。このような状況の中、父親になり、新たに握り締めた思いとして「無理だけは、絶対にしないようにしようと思った」と告白する。
「芸能の仕事は、やっぱり特殊な仕事だと思うんです。楽しいことももちろんあるけれど、その分だけ、キツいこともたくさんある。改めてそのことに気づいた」そうで、「だからこそ、無理をせず、家族や仲の良い友人と、少しでも笑顔でいられるように、大切に日々を過ごしていきたい」と噛み締めるように語る。
大きな話題を呼んだドラマ「M 愛すべき人がいて」で、スターダムに駆け上るアユのプロデューサー、マサ役の熱演も注目を浴びた三浦。アニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズの20周年記念作品となる映画『魔女見習いをさがして』では、長編アニメーション映画の声優に初挑戦するなど活躍の幅をますます広げており、コロナ禍では“エンタメの力”も「もちろん実感した」という。
「僕が何かをやることによって、応援してくれる方、その作品を観てくれる方が少しでも元気になってくれたら、すごくうれしいです。誰かの力になることができているのかはわからないけれど、僕はそうなれるように頑張るしかない。自分の身体、心のバランスを考えながら、頑張っていきたいです」
『魔女見習いをさがして』で演じるのは、「おジャ魔女どれみ」を観て育った大学生の青年・大宮。三浦自身も幼い頃からアニメ「おジャ魔女どれみ」が大好きだったそう。シリーズの根幹ともいえる、“友だちと支え合い、自分の力で道を切り開いていくことの大切さ”を描く映画について、三浦は「一度、コロナの影響で公開が延期になったのですが、逆にこのタイミングで公開されるからこそ、いろいろな感情が芽生えるはず。今こそ、観てほしい映画になっている」としみじみ。
「どれみちゃんたちを見て育った方も、大人になってきっと、日々いろいろなことに追われていると思う。大変な世の中で毎日を一生懸命に生きていると思います。そんなときにも、子どもの頃を思い出しながら、明日への活力をもらえるような映画だと思っています」と語っていた。(取材・文:成田おり枝)
映画『魔女見習いをさがして』は11月13日より全国公開