清水尋也、映画撮影中に気絶するハプニング!
俳優の清水尋也が6日、都内で行われた主演映画『青い、森』の初日舞台あいさつに登壇し、過酷な撮影中に気絶したことを明かした。この日は、井手内創監督、内山拓也監督も来場した。
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2018年に「星降る町の映画祭with CINEMA CARAVAN」において、一夜限りでショートバージョンが上映された本作は、未完成映画予告編大賞から生まれた青春映画。高校最後の思い出にヒッチハイクで北に向かう旅に出た波(清水)、志村(門下秀太郎)、長岡(田中偉登)の3人だが、途中で波が姿を消したことにより、彼らの歯車が狂い始める。
主演の清水は、「2年越しに無事に劇場公開を迎えることができて、うれしい気持ちでいっぱいです」と喜びいっぱいのコメント。波役については、「簡単じゃないけど、すごく素敵な役だと思いました。繊細で、誰にも踏み込ませたくない領域を持つ二面性が魅力的」と話すと、「パッと見、ミステリアスで掴み辛い部分はありますが、『なんだコイツ?』みたいに嫌悪感を与える印象にはしたくなかったので、そこは意識して臨みました」と打ち明けた。
具体的な役作りを問われると、作りこまずに現場に立った時の気持ちを大事にしたそうで、「二人ともゴリゴリに演出しに来るんですよ」と両監督の演出に委ねていたことも告白。さらに、内山監督の演出に、よくわからないけど「わかりました』と伝えていたことをぶっちゃける清水。それでも芝居の後にはOKが出たそうで、「そういう映画。僕もこの話において答えを見つけようとはしなかったし、波を完全に追求して、かみ砕いて、丸裸にしてやろうとは思わなかった。内山さんに言われたことを飲み込んで芝居をするアプローチの方が合うと思った」と振り返る。
そんな撮影中、清水が気絶するというハプニングが起きた。その様子が見られるのは、予告編で波が倒れこむ中でタイトルインするカット。内山いわく、猛暑の中で「みんなバタバタで、命がけで撮っていた」そうで、倒れたこんだまま動かなくなった清水は、内山監督に名前を呼ばれ続けて、ようやく意識を取り戻したのだとか。清水は「(撮影の)尺が長かったんですよ。段々酸欠になって、『よーい、スタート』して、気づいたら内山さんがここ(目の前)にいました」と当時の状況を説明。
過酷な撮影を経て出来上がった本作。清水は「今だからこそ、この映画で伝えられるものがあるんじゃないかと思っています」と見解を示すと、満席の会場を見渡し、「ありがとうございます」と感謝。「SNSなどで悪いことでも広がっていけばいいので、少しでもご協力いただければ助かります」と頭を下げていた。(錦怜那)