息子役・奥平大兼に再注目!長澤まさみ主演『MOTHER マザー』Netflix配信で話題
長澤まさみ主演の映画『MOTHER マザー』のNetflix独占配信が3日よりスタートし、初週末の金・土・日すべてで日本での映画再生回数1位になっている。長澤ふんする母親に翻弄される息子の周平役でスクリーンデビューを果たし、劇場公開当時も大きな話題を呼んだ奥平大兼(おくだいら だいけん)に改めて注目したい。
実際に起きた祖父母殺害事件から着想を得て、社会の底辺で生きる母親と息子を取り巻く過酷な現実を描いた映画『MOTHER マザー』。今年7月に劇場公開されると、社会の闇へ落ちていくシングルマザーを表現した長澤の演技と共に注目を浴びたのが、その息子役を務めた奥平だ。母・秋子(長澤)の歪んだ愛情しか知らずに育ち、やがて凄惨な事件を引き起こしてしまう少年という難役を、本作がスクリーンデビューでありながら見事に演じ切り、圧倒的な存在感を見せつけた。それは放送中のドラマ「恋する母たち」で共演する吉田羊が「すごい人が出てきた」と感動したとふり返るほど。
『MOTHER マザー』への出演は、演技未経験であった当時、初めてのオーディションを経て決まった。母の要求に応えようともがく少年の心を、台詞よりもその表情、とりわけ印象的な瞳で表現し、劇場公開後はSNSなどで「逸材」「新しい才能」と“新人”奥平の演技に驚きの声が相次いだ。そして今回の配信で初めて作品に触れた人も「素晴らしかった」「強烈に良かった」と奥平を称賛する。
東京都出身、17歳の奥平が俳優の道に進むことになったのは、渋谷で事務所にスカウトされたことがきっかけ。現在は前述のTBS系ドラマ「恋する母たち」で吉田演じるキャリアウーマン・林優子の息子で、引きこもり生活を送る少年・大介役を務めているほか、ゲームアプリ「テイルズ オブ クレストリア」のCMに出演中。共に奥平にとって初ドラマ・初CM出演だ。『MOTHER マザー』で脚光を浴びてからも着実に仕事の幅を広げる奥平の今後の活躍にも大いに期待したい。(編集部・小山美咲)