『マッドマックス』イモータン・ジョー俳優、73歳で死去
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)で荒野の支配者イモータン・ジョー役を務めた、俳優のヒュー・キース=バーンさんが73歳で死去した。『スカイ・ハイ』(1975)でヒューさんとタッグを組んだブライアン・トレンチャード=スミス監督がFacebookで明かし、ヒューさんの代理人もVarietyに事実だと認めている。
ヒューさんは、1947年にインドのカシミール地方で生まれた後にイギリスで育ち、1973年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニー作品のためにオーストラリアへ移住。テレビ映画などへの出演を経て、1974年にバイク映画『マッドストーン』で銀幕デビューを飾った。
そして、1979年に公開された、メル・ギブソンとジョージ・ミラー監督の出世作『マッドマックス』に出演。同作で暴走族のリーダー、トーカッターを演じて名を広めたヒューさんは、『怒りのデス・ロード』で36年を経て再びシリーズに参加し、その怪演で多くのファンを喜ばせた。そのほかの出演作は『チェーン・リアクション』(1980)、文豪・川端康成の文学をベースにした『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』など。
『怒りのデス・ロード』で、ジョーに反旗を翻す女戦士フュリオサを演じたシャーリーズ・セロンさんは、Twitterでヒューさんを追悼。「ヒュー・キース=バーンよ安らかに。あなたが邪悪なリーダーを演じられたことは驚きでした。だってあなたは、とても優しくて美しい魂を持っていたから。深い悲しみに包まれています」とつづっている。(編集部・入倉功一)