中村倫也は面白い役者!堤幸彦監督語る魅力『ファーストラヴ』場面カットも
映画『ファーストラヴ』(2021年2月11日公開)から、12月24日に34歳の誕生日を迎えた中村倫也が演じる敏腕弁護士・庵野迦葉の場面カットが公開された。
【写真】中村倫也のキレキレなまなざし!映画『ファーストラヴ』場面カット
原作は、第159回直木賞を受賞し、累計発行部数30万部を超える島本理生の同名小説。公認心理師・真壁由紀(北川景子)は、義理の弟で敏腕弁護士の迦葉(中村)と共に女子大生・聖山環菜(芳根京子)による動機なき殺人事件の真相に迫るさまを描くサスペンス・ミステリー。メガホンを取ったのは、『十二人の死にたい子どもたち』、『TRICK』シリーズ、『SPEC』シリーズなどで知られる堤幸彦監督だ。
公開された場面カットでは、すべてを見透かしてしまいそうな鋭いまなざしを向けたカットや、被告人である環菜を面会室でじっくりと観察する迦葉の表情が写し出されている。中村との初タッグとなった堤監督は、「中村さんは面白い役者さんでしたね。どうすればあんな風に誰にも醸し出せないキャラ作りができるのか不思議なくらい、とても魅力的な役者でした。彼を見ていると自然体ってこういうことかなと思うし、その凄みが決して圧にならないところがすごいなとも思います」とその表現力を称賛している。
中村ふんする迦葉は、由紀とかつて同じ大学に通い、お互いしか知らない過去を共有する複雑な関係性で、由紀の夫・我聞(窪塚洋介)の弟でもある。事件の真相に近づくにつれ、過去の記憶と関係性が複雑に絡み合っていく物語において重要な役どころを担う中村は「具体的な言葉や行動だけではなく、風情や佇まい、ちょっとした目線などでいろんなことを表現しなければいけない作品になるなと感じたので、役者としてはちょっと怖いなと気合が入りました」と緊張感があったことを明かした。
本作には、木村佳乃、板尾創路、高岡早紀、石田法嗣、清原翔らが共演に名を連ねる。脚本は、「八日目の蝉」(NHK)や『彼女がその名を知らない鳥たち』の浅野妙子が担当する。(編集部・梅山富美子)