『鬼滅の刃』の『千と千尋』超えの快挙、海外メディアも報道
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』がスタジオジブリの『千と千尋の神隠し』を抜いて日本歴代興行収入1位となったことを受け、海外メディアもこの快挙を伝えている。
Deadlineは現地時間27日、公開11週目にして『鬼滅の刃』がオスカー受賞作『千と千尋の神隠し』の記録を19年ぶりに抜くという偉業を達成する見込みだと先んじて報道。10月16日に公開されるや記録破りのオープニング興収を上げてからほとんど勢いを落とすことがなかった同作の成功には目を見張るものがあったとした上で、新たな入場者特典によってリピーターを増やし、12月26日からは体感型アトラクションシアターのMX4D&4DX上映が追加されたことなどにも言及。2020年の公開作の世界興行収入ランキングでは5位、アニメーション作品に限ると最大のヒット作になったとたたえた。おもちゃから缶コーヒーまで、『鬼滅の刃』の周りに産業が出来上がっているとも伝えている。
Comic Book は、ジブリは『鬼滅の刃』に興収で追い抜かれてしまったかもしれないが、現在同スタジオは宮崎吾朗監督の「アーヤと魔女」と宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』に取り組んでいることに言及。ジブリの人気作の世界を再現する「ジブリパーク」も開業予定であり、王座を取り戻すチャンスは山ほどある、とエールを送っている。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開73日間(~12月27日)の累計興収は324億7,889万5,850円に到達。約19年にわたって歴代1位の座を守ってきた『千と千尋の神隠し』は今年6月から8月に行われた再上映で興収8.8億円をさらに積み上げ、累計興収は316.8億円となっていた。(編集部・市川遥)