「麒麟がくる」本能寺の変は鳥肌モノ!?長谷川博己×染谷将太×佐々木蔵之介が終盤の見どころ語る
大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合・毎週日曜20時~ほか)で主演を務めた明智光秀役の長谷川博己、染谷将太(織田信長役)、佐々木蔵之介(木下藤吉郎・のちの豊臣秀吉役)の「安土城広間」のセットで撮影された3ショットが公開。3人がクライマックスとなる「本能寺の変」の放送を目前にした心境、そして放送延期や撮影中断などの試練に見舞われた1年の撮影を振り返った。
2月7日の最終回まで、残すところわずかとなった本作。一部キャストの降板による放送延期、コロナ禍での撮影中断などの試練に見舞われ、年をまたいで放送されることとなった。史上最大の下克上と言われる「本能寺の変」で信長を討つことになる光秀役として主演を務めた長谷川は、「約1年半光秀を演じさせていただきました。撮影中いろいろなことがありましたが、長期間の撮影の中で、キャラクターに深みが増したといいますか、熟考して光秀という役に向き合えたすごくいい時間だったなと思います。早く結末を迎えたいと思う気持ちもある一方で、いざ終わりに近づくとこの役から離れることに少し寂しい気持ちもしています」と波乱に満ちた撮影を述懐。
長谷川は染谷、佐々木らとの共演について「こういった状況なので、雑談などはたくさんできなかったのですが、終始ミステリアスだった(信長役の)染谷さんに色々と話しかけてみたり、(秀吉役の)蔵之介さんには現場を引っ張ってもらったり、制限がある中でみなさんと楽しい時間を共有させていただきました」とコメント。佐々木は、座長として現場を引っ張った長谷川を「長谷川さんの存在は、スタッフ、キャスト、全員の励みでした。どんなにピンチのときも、真ん中で真っ直ぐ立ってくれていました」と絶賛。染谷も「信長は物語をかき回す役です。光秀にセリフや感情を投げかけ、光秀はそれを受けるという構図が続きます。長谷川さんは、そんな光秀を繊細に表現されていて、個人的には見入っちゃうほどでした。長谷川さんのブレない姿勢も印象深いです。それがあったからこそ、僕も自分のパフォーマンスに専念させていただくことができました」と長谷川に惜しみない賛辞を送っている。
いよいよ迫る「本能寺の変」だが、本作ではどのような道筋となるのか。長谷川は「この作品の中で新しい明智光秀を描いてきましたが、『本能寺の変』に関してもこれまでにない新しいものになるのではないでしょうか。なぜ、光秀は『本能寺の変』に至ったのか。見てくださる皆様に、その心の機微を感じ取っていただき感情移入していただけたらうれしいです」と視聴者に呼び掛け。一方、「今、『職業はなんですか』と聞かれたら、『織田信長です』と言っちゃいそうなくらい信長と過ごしている日々」というほど信長役に没頭する染谷は、「台本を読んだ際は興奮し、感動しました」という。「それ以上は言えませんが(笑)、すごく鳥肌が止まらなかったです。いろいろな激しい感情がうごめいているシーンになっているので、ぜひ多くの方に見てほしいです」と期待を煽る。
また、佐々木は“光秀の最大のライバル”とされる秀吉と光秀の関係について、「個人的にはライバル視の様なものはありませんでした。価値観や手段が違っただけで、あくまで同じ“織田家臣”だと。だから、本当は僕は好きなんですけど……こればっかりは。史実や台本がそうさせてはくれなかったです(笑)」と主観も含めてコメントしている。(編集部・石井百合子)