『天気の子』今夜地上波初放送!見どころ紹介
新海誠監督が手がけた大ヒット映画『天気の子』(2019)が3日よる9時からテレビ朝日系で本編ノーカットで地上波初放送される。見どころを紹介する。
『君の名は。』以来の新作
『天気の子』は新海監督にとって『君の名は。』以来およそ3年ぶりの新作となった作品。家出少年の主人公・帆高(声:醍醐虎汰朗)と祈ることで天気を晴れにすることができる少女・陽菜(声:森七菜)が東京で出会う物語だ。観客動員数は1,000万人を超え、興行収入は140億円を突破するスマッシュヒットを記録し、第43回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞を獲得した。
魅力的なボイスキャスト
醍醐虎汰朗と森七菜は約2,000人が参加したオーディションを勝ち抜き、主人公とヒロインの声を担当した。陽菜の弟・凪の声を担ったのはミュージカル「ピーターパン」で10代目ピーターパンを務めたこともある吉柳咲良だ。
東京行きのフェリーで出会った帆高を住み込みで雇う須賀圭介役は小栗旬、須賀の事務所で働く女子大生・夏美役は本田翼。小栗は公開時のインタビューで自然体で役にのぞんだことを強調し、「監督自身がいい意味でもっと革新的に攻めようという考えだったので、こちらは一つのピースとして思い切りやらせてもらいました」とコメントしていた。
ほかにも帆高たちにある頼みごとをする老婦人・冨美役で倍賞千恵子、都内で起きた事件を追って須賀の事務所を訪れる老刑事・安井役で平泉成、安井の相棒刑事・高井役で梶裕貴が参加している。
音楽はRADWIMPS!
音楽は『君の名は。』に続いてRADWIMPSが新海監督とタッグを組んだ。「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子」「風たちの声(Movie edit)」「祝祭(Movie edit)feat.三浦透子」「大丈夫(Movie edit)」を野田洋次郎が書き下ろし、公開時、映画を鑑賞した人の「RADの音楽と映像美に何度も鳥肌たった」「RADが流れるたびに泣いた」「音楽最高だった」といったコメントがSNSに殺到した。
本作のBlu-ray&DVDのコレクターズ・エディションに収録されたビジュアルコメンタリー動画では、RADWIMPSのメンバーが「風たちの声」についてアレンジ違いなどを複数パターン制作したことを明かし、新海監督から急遽追加で楽曲制作を依頼された野田が「生きた心地がしなかった」と当時のことを振り返っている。
賛否両論が巻き起こる=観客とのコミュニケーション
公開時のインタビューで新海監督は「『君の名は。』では、喜怒哀楽の感情を多くの人に届けられたという実感を味わうことができました。今回、東宝の夏休み映画のド真ん中という大舞台だからこそ、そこからさらにもう一つ、より強く観客とのコミュニケーションがとれるような作品にしようと考えたんです」と『天気の子』についてコメント。
「僕らにとって、お客さんとのコミュニケーションというのは『いろいろな意見をいただく』ということです。ある意味で“賛否両論”が巻き起こるというのも、作り手にとってはすごく面白いことなんです。実際『君の名は。』のときも、賛否ははっきり分かれましたし、ずいぶん批判もされました。でもそれはありがたかった。今回は『君の名は。』よりもさらに大きな舞台。問題を投げかけたとき、いままで以上に大きな波が起きるのかなという期待もありました」と語っていた。(編集部・海江田宗)