菅田将暉、有村架純は「フタを開けたらド関西人」
俳優の菅田将暉と有村架純が12日、都内で行われた映画『花束みたいな恋をした』完成報告イベントに出席、お互いの印象を聞かれた菅田は「フタを開けたらド関西人」と有村の気さくな一面を語った。
本作は、人気脚本家・坂元裕二が映画で初めてオリジナルのラブストーリーを手掛け、菅田と有村がダブル主演を務めた恋愛物語。2020年の東京を舞台に、カップルの5年間の恋の行方を描き出す。この日のイベントには土井裕泰監督も出席した。
同い年かつ恋人同士を演じた菅田と有村。以前から互いに映画でがっつりと共演してみたかったそうで、菅田は「僕も関西人だけど(有村も)フタを開けたらド関西人なので。僕はあまり現場で関西弁でベラベラしゃべることはないですけど、同い年じゃないとそうならないし、その感覚は新鮮でした」と気さくに関西弁が飛び交った現場の様子を述懐。
そんな菅田の印象について、有村は「現実世界と地続きしているというか、お芝居の舞台に立ってもとてもフラットに本番に向かわれる役者さんでした。緊張されていたかもしれないけど、肩の力が抜けていて、いろいろと受けられる体勢が常に取れていたというか、大きさを感じました」と振り返った。
完成した作品について菅田が「ただただ二人で生活をしていろいろな思い出を作って、ほぼ順撮りでやらせてもらえたのも大きかったです」と口にすると、有村も「撮影の一か月半がとても充実していて濃厚な時間を過ごさせていただきました」と笑顔。なかでも、劇中で一番ドキッとしたシーンには二人とも信号待ち中のキスシーンを挙げ、菅田が「キスした後に、絹ちゃん(有村)の『こういうコミュニケーションを頻繁にしたい方です』って、あれは名言ですね。あれは言われてみたいですね」と絶賛すると、有村も「押しボタン式の信号ってこう使う風に使う時があるんだって」と感心したように振り返った。
また、作品にちなんで「恋愛の先に結婚があるのか、恋愛と結婚は別々なものか?」とMCから恋愛観を聞かれる一幕も。これに菅田は「あまり恋愛・結婚で縛って考えたことはないです。相手や二人のムードによるのかな」と話し、有村も「わたしもあまり恋愛や結婚というワードに縛られていないというか、二人が良ければどういう選択でもいいかな」とコメント。続けてMCが「例えば、相手に恋人だったらいいけど、結婚は違うなとかそういう見方をしたりは?」と質問を重ねると、菅田は「あ、それはありますね……てことは(さっきの意見は)違うのかな?」と悩まし気な様子を見せ、有村も「んー、難しいです。でも、一生涯寄り添う方なので、そうするとやっぱりちょっとは考えるかもしれないです」と話した。(取材・文:中村好伸)
映画『花束みたいな恋をした』は1月29日より公開