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森山未來、監督作に盟友・永山瑛太を起用した理由

同企画で監督に挑戦した森山未來
同企画で監督に挑戦した森山未來

 俳優の森山未來が13日、WOWOW開局30周年記念プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」の完成報告イベントに出席し、自身の監督作品の主演に「友達と呼んで差し支えがない」と表現する俳優・永山瑛太を起用した理由を語った。この日は森山のほか、監督を務めた磯村勇斗柄本佑津田健次郎白石隼也も出席した。

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 本企画は、日本のエンタメ界を担う磯村・柄本・白石・津田・森山の5人が監督を務め、予算・制作日数など同条件で25分以内のショートフィルムを制作するプロジェクト。視聴者や映画評論家の投票により選ばれた1作品は、2021年開催の「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア」に出品される権利を獲得する。森山は、他者との関わり合いを持たなくなった引きこもりの男(永山)の虚実が裏返っていく『in-side-out』を監督した。

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 本作の特徴について、森山は「何が撮りたいかと自問したとき、もともと舞台をやって身体的、音楽的なものに関わることが多かったので、映像表現のなかで、そういったものをどう融合するかに興味がありました」と説明。「『それってミュージカルでしょ』と言われるかもしれませんが、モノローグとかダイアローグとか閉じられた世界観のなかで、どう身体的や音楽的に発露できるのかを考えた」と発想の経緯を明かした。

 「身体的、音楽的」というキーワードに合致したのが、森山とは10代の頃から共演経験がある永山だ。森山は「20年ぐらい付き合いがある、友達と呼んで差し支えがない」と永山を称すると、「その関わり合いがあるのはもちろんですが、10代、20代のとき、酒を飲んでカラオケに行くなどして聞いていた、彼の音楽や歌の考え方に僕は影響を受けているんです」と述べる。

 さらに「誤解を恐れずに言うと」と前置きした森山は、永山の起用理由について「彼はモデル並みに手足が伸びた身体を持て余している感じがしていて、それがすごく面白かった。友人と言うよりも、彼の音楽性と身体性が、この作品にフィットすると思ったんです」とコメント。永山も振り付け師と共に心を開いて、作品の世界に入ってきてくれたようで、森山は「彼の現場での居住まいにものすごく助けられました」と感謝していた。

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 WOWOWオンデマンドでも配信される本作。森山は、様々なデバイスで鑑賞できるメリットに喜びを感じているというが、「一つだけ個人的にお願いしたいことがあります」と切り出し、「ものすごく音が重要な要素になる作品なので、どんなデバイスでも、スピーカーやヘッドフォンなど、音響空間を良くして観てもらえると、僕は非常に嬉しいです」と監督としてこだわりを伝えていた。(磯部正和)

「アクターズ・ショート・フィルム」は1月13日午後0:00よりWOWOWオンデマンドで配信、1月23日夜7:00よりWOWOWプライムで放送

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