『ガメラ2 レギオン襲来』ドルビーシネマ上映決定！
KADOKAWAは22日、ガメラ生誕55周年記念プロジェクトの一環として、映画「平成ガメラ」シリーズ三部作の第2弾『ガメラ2 レギオン襲来』（1996）の 4K HDR 版を、3月に Dolby Cinema（ドルビーシネマ）で期間限定上映すると発表した。
ガメラプロジェクトは、『大怪獣ガメラ』（1965年11月27日公開）から55年を記念して昨年スタート。その一環として「平成ガメラ」シリーズの 4K HDR 版が制作され、昨年11月27日から、シリーズ第1作『ガメラ 大怪獣空中決戦』（1995）が全国7館のドルビーシネマで上映された。現在は好評を受け、先週1月15日から28日までの2週間アンコール上映が実施されている。
2作目となる『レギオン襲来』は、自衛隊全面協力のもと、宇宙怪獣レギオンとガメラ、自衛隊の戦いを、圧倒的なスケールとリアリズムで描いた作品。その評価は怪獣映画の枠組みを超え、映画作品として初めて第17回日本SF大賞を受賞。今も日本の特撮映画を代表する一本として、根強く支持されている。
ドルビーシネマ化においては、第1作と同じく、撮影監督の木所寛がHDR（ハイ・ダイナミック・レンジ：明暗の差をダイナミックに表現できる映像技術）グレーディングを監修。よりスケールアップしたガメラの火球や、札幌と足利におけるナイターでのガメラとレギオンの死闘などが、豊潤な黒の階調やハイダイナミックレンジの高い輝度を生かしたバージョンとして蘇る。
音声面では、平成3部作全ての音の設計・デザインを手がけた録音技師の橋本泰夫をサウンドデザイナーとして招致。サウンドエディターの野村みきと共に、公開当時のドルビーサラウンド音源をベースに、レーザーディスク制作時のセリフ、音楽、効果音をそれぞれ分離させたデジタル音声を部分的に使用しながら、新たに効果音、重低音の音付を敢行した。
ガメラプロジェクトではそのほか、バンダイのムービーモンスターシリーズから「ギャオス（1995）」「レギオン」フィギュアの発売、1月22日のニコニコ生放送「舞元啓介と映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』をみよう」（20:00～）放送、CSムービープラスでの平成ガメラ3部作4Kデジタル復元版のテレビ初放送（4Kをマスターとした2Kダウンコンバート放送）、昭和ガメラシリーズサウンドトラックの発売といった新企画が展開されている。（編集部・入倉功一）
『ガメラ 大怪獣空中決戦』 4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray 【HDR版】は1月29日発売
『ガメラ2 レギオン襲来』『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』4K デジタル修復 Ultra HD Blu-ray 【HDR版】は3月26日発売 価格：各7,800円＋税