「SPEC」冷泉俊明の秘密に迫る新作、2.18配信！佐藤隆太が若かりし頃の冷泉役
テレビドラマ「SPEC（スペック） ～警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」（2010）に登場したキャラクター・冷泉俊明の秘密に迫る新作「SPECサーガ黎明篇『Knockin’on 冷泉’s SPEC Door』～絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片～」が、2月18日深夜0時より動画配信サービス「Paravi（パラビ）」で独占配信されることが決定した。田中哲司が冷泉俊明を再演し、佐藤隆太が若かりし頃の冷泉を演じる。
戸田恵梨香と加瀬亮がダブル主演を務めた「SPEC」は、警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係（通称：ミショウ）の刑事たちが、特殊能力「SPEC」を持つ犯罪者が絡む難事件の解決に挑む作品。ドラマ放送10年を超えた記念作となる新作は、未来が見えるSPECを持つ占い師・冷泉俊明（田中）をメインに据え、過去を回想する形で、冷泉のSPEC発現までの物語が描かれる。
若かりし頃の冷泉（佐藤）は、本名「鈴木俊明」を名乗り、詐欺まがいの高齢者向け健康食品を売りつける営業マンとして働いていた。思うような成績を出せずにいた鈴木は、営業の途中で車にひかれそうな老人を助けるも頭を強打。さらに別の営業先で後頭部を強打し、脳に異変が起こり始める。そして、ボランティア活動をしていた女性・赤木美里に心を奪われると同時に暴漢に襲われ、3度目の頭部強打でSPECが覚醒。能力を乱用して荒稼ぎする鈴木だが、美里の不幸な未来を見てしまい、彼女のために稼いだお金を使うことに。その一方で、国家をも動かす謎の存在が、スペックホルダーを利用しようと動き始めていた……。
冷泉が心を奪われる女性・赤木美里を大政絢が演じるほか、安田顕ふんする病を処方する医師・海野亮太も重要な場面で登場。さらに、鈴木紗理奈が「ケイゾク」に登場した木戸彩の妹・木戸晶を演じており、「ケイゾク」「SPEC」「SICK’S」の世界が交錯する部分も紐解かれる。
冷泉役の田中は、「何年か前にある若手俳優と話していて、僕と初めて会った時、『うわ～冷泉が居る！』と思ったそうです。気恥ずかしいと同時に、この作品の影響力を感じました」とコメント。「『SPEC』の冷泉役は、初めての堤（幸彦）監督だったので、独特な撮影のやり方に面食らい、必死で現場に通ったのを覚えています。あれから10年。また冷泉をやれる喜びもつかの間、何故か撮影は真夏。あのカツラと衣装は、もはや着ぐるみです。久しぶりに地獄の撮影を体験しました。いや～痺れました」と撮影を振り返った。
若き日の冷泉＝鈴木俊明役の佐藤は、「『SPEC』という人気シリーズに参加できる事を光栄に思うと同時に、初めての連ドラ出演作『池袋ウエストゲートパーク』からちょうど20年がたったタイミングで、また堤監督とご一緒させていただけた事が僕にとってはとても感慨深く、最高にうれしかったです」と感激。オファーを受けた時は、思わず「なんじゃコレはっ!?」とツッコミを入れたそう。冷泉役はプレッシャーもあったというが、佐藤は「堤監督とプロデューサーの植田（博樹）さんから『気にせず楽しんで演じてください』と言っていただけたので、その言葉をありがたく頂戴し（笑）、他では味わえない世界観を思い切り堪能させて貰いましたっ！」と自信たっぷりに語っている。
シリーズ初参加の大政は、「『SPEC』ファンでもあった私は、初めてお話しをいただいた時、驚きと喜び、両方の感情がわきました！ 私が演じる美里は純粋さ、真っ直ぐさを持ちながら、鈴木俊明に出会い運命が変わっていきます」とキャラクターをアピール。木戸晶役の鈴木も、「世界中がこんな状況の中、ドラマや映画、たくさんの作品に触れる機会が多くなっている事が希望と光になっています。そんな時期にこの作品に関わらせていただいた事が、わたし自身の生きるエネルギーともなりました」と感謝を述べた。
本作は、連続ドラマ版と同じく堤幸彦が演出、西荻弓絵が脚本を担当。キャストにはその他、岡田浩暉、松澤一之、高橋洋、小野寺晃良、吉永秀平、浜田光夫、田中泯が名を連ねている。（編集部・倉本拓弥）