直木賞受賞の問題作を映画化!北川景子&中村倫也『ファーストラヴ』見どころは?
北川景子が主演を務める新作映画『ファーストラヴ』が11日に公開。ベストセラーサスペンスを豪華キャストで映画化した本作の見どころを紹介する。
原作は、これまで「ナラタージュ」「Red」といった小説が映画化されてきた島本理生の直木賞受賞作。監督を最近、『人魚の眠る家』『望み』などでも“家族”をテーマに作品を手掛けている堤幸彦が務めた。同原作は真木よう子主演でドラマ化もされているが、今回の映画化に際して島本が出した希望は「堤監督ならではのエンターテインメントにしてほしい」というもの。脚本を『彼女がその名を知らない鳥たち』の浅野妙子が担当し、豪華キャストが集結した。
主演の北川が演じるのは、公認心理師の真壁由紀。トレードマークでもあったロングヘアを短くカットし、ビジュアルにもこだわった役づくりを行っている。由紀は父親殺害の容疑で逮捕された女子大生・聖山環菜のドキュメンタリー本の執筆を依頼され、面会や手紙のやり取りを重ねることになる。そして次第に、由紀は環菜に自身の過去を重ね合わせていき、心の奥底にしまっていた記憶と向き合っていく。
そんな由紀の夫の弟で、ともに事件の真相を追う敏腕弁護士の庵野迦葉を演じるのは、話題作への出演が続く中村倫也。中村は見どころとして、大学生時代の迦葉が由紀の髪を優しく切る場面を挙げており、ここでは二人の距離が一気に近づくことになる。このシーンはウィッグが一つしかなかった関係で“一発勝負”となったというが、中村も「すごく爽やかで甘酸っぱいけど官能的」と自信を見せており、注目だ。
また、由紀の眠っていた記憶を呼び覚ますことになる環菜を芳根京子、由紀の夫の我聞を窪塚洋介が演じるほか、板尾創路、石田法嗣、清原翔、高岡早紀、木村佳乃といった面々がキャストとして名を連ねている。
さらに、主題歌「ファーストラヴ」と挿入歌「無機質」を担当したのは、神秘的で透明感あふれる歌声で高い人気を誇るUru。最近では『罪の声』でも主題歌を担当したことも記憶に新しい。今回も上質なサスペンス・ミステリーにマッチした楽曲で、物語に彩りを添えている。(編集部・大内啓輔)