ディズニー「マンダロリアン」ジーナ・カラーノを解雇!主演シリーズもご破算
米ウォルト・ディズニー・カンパニーが、SNSにおける投稿などが問題視されていた、『スター・ウォーズ』シリーズ初のドラマシリーズ「マンダロリアン」に出演していた俳優ジーナ・カラーノを解雇したとDeadlineほか各メディアが報じた。
同シリーズで元反乱軍兵士キャラ・デューンを演じていたジーナは、ドナルド・トランプ前大統領の率いた共和党を支持。昨年11月には、コロナ禍におけるマスク着用をあざけるような画像をSNSに投稿したほか、ジョー・バイデン大統領が当選した米大統領選選挙に不正があったという主張を投稿。そのほかさまざまな投稿が問題視され、シリーズファンの間で物議を醸していた。
複数メディアの報道によると、解雇の原因となったのは、共和党支持者への扱いをナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人になぞらえるような別のユーザーの投稿を、自身のInstagramでシェアしたことだという。「マンダロリアン」を制作するルーカス・フィルムに近い情報筋は、The Hollywood Reporter に「彼らはここ2か月にわたり彼女を解雇する理由を探していましたが、今回の投稿が決め手となりました」と明かしている。
ジーナが「マンダロリアン」で演じたキャラ・デューンは視聴者からの人気も高く、ルーカス・フィルムでは、昨年12月の投資家向け説明会で、ジーナ主演のスピンオフシリーズを発表する予定だったが、彼女の11月の投稿を受けて中止していたということだ。
米ディズニーは、ジーナの解雇について「ジーナ・カラーノは現在、ルーカス・フィルムに雇用されておらず、将来的にもその予定はございません」と各メディア向けの声明で発表。ジーナの投稿にも触れ「ソーシャルメディアにおける彼女の投稿は、文化的、宗教的アイデンティティーに基づいて人々を攻撃するものであり、忌まわしく、容認し難いものです」と厳しい態度を示している。
ジーナは、格闘家としてのキャリアを背景に数々のアクション映画で活躍。スティーヴン・ソダーバーグ監督のスパイアクション『エージェント・マロリー』(2011)で主演を務め、『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)、『デッドプール』(2016)などで存在感を示した。Deadlineなどによると、アメリカの大手エージェンシー・UTAも彼女との契約を打ち切ったという。(編集部・入倉功一)