マシュー・マコノヒー主演『ビーチ・バム』4.30公開 みうらじゅん&町山智浩が副題考案
『インターステラー』『ダラス・バイヤーズクラブ』などの俳優マシュー・マコノヒーの新作が、『ビーチ・バム まじめに不真面目』の邦題で、4月30日より、kino cinema 横浜みなとみらい・立川高島屋S.C.館・天神で公開されることが決定した。副題は、イラストレーターのみうらじゅんと映画評論家の町山智浩が考案した。
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『スプリング・ブレイカーズ』(2012)のハーモニー・コリン監督が手掛ける本作は、豪勢で自堕落な生活を謳歌(おうか)していた詩人に降りかかる災難を追ったコメディー。主人公のムーンドッグは、かつて一冊だけ出版した詩集で成功した後、大富豪の妻に頼って、フロリダで酒と女に溺れる自堕落な生活を送っていた。しかし、ある事件をきっかけに、新しい詩集を書かなければ無一文のホームレスになってしまう窮地に陥る。
People誌の「最もセクシーな男性」に選ばれたこともあるオスカー俳優のマシューだが、本作ではド派手なファッションにロン毛の衝撃的な姿を披露。怠惰な生活が身に沁みついた、おじさんに変身している。
副題の『まじめに不真面目』は、みうらと町山のトークをもとに決まったもの。本作を鑑賞した2人は、主人公のムーンドッグについて、根が真面目で細かいことを気にする性格だからこそ、照れ隠しでふざけたキャラクターを演じていると指摘。「実はまじめに不真面目を貫くって大変なんだよね」と意見が一致したことから、この副題が生まれた。
ちなみに別の邦題候補として、みうらは、主人公が詩人(ポエマー)であり、ヒッピーでもある事から、“ポエッピー”という造語を編み出し「ハッピー・ヒッピー・ポエッピー」という案を、町山は主人公を一言で表し「渚の解脱マン」という案を出した。2人の邦題が入った2種のチラシも制作され、映画館に設置される予定。ポスタービジュアルのキャッチコピーには、劇中の印象的なセリフ「Fun is a Fucking Gun」と、その意訳「楽しんで生きるのは、闘いだ」を採用。トランプ前米大統領の誕生がきっかけで本作の構想を思いついたというコリン監督が、作品に込めたメッセージでもあるという。
そのほか本作には、ムーンドッグのクレイジーな仲間たちとして、スヌープ・ドッグ、ザック・エフロン、マーティン・ローレンス、ジミー・バフェットらが出演している。(編集部・入倉功一)