『すばらしき世界』『ヤクザと家族』とのギャップ!実力派・北村有起哉の存在感
公開中の映画『すばらしき世界』と『ヤクザと家族 The Family』で存在感を見せている、俳優の北村有起哉に注目したい。
北村有起哉『ヤクザと家族 The Family』でヤクザ役!【写真】
『すばらしき世界』で北村は、人生の大半を刑務所で過ごした前科者の三上(役所広司)を支援するケースワーカー・井口役を担った。井口は、職探しに難航する三上に現実を突き付けながらも、助言をしていくという役どころ。怒りを制御できない三上に対してあまりいい印象を持っていなかったが、彼の人間味に触れるうち親身になっていく井口を好演した。
一方、『ヤクザと家族』では、色付きメガネでいかつい風貌をしたヤクザの若頭・中村を演じた。中村は、真面目で冷静だが、組長・柴咲(舘ひろし)と組を守るために危険な行動に出てしまう一面を持つ。両作で演じた役どころのギャップについてSNS上では、「ヤクザ役とのギャップがすごい!」「全く違う人間になっててすごい」「どちらの役もすばらしい」といった声が上がっている。
それぞれの作品で異なる顔を見せる北村は、『ヤクザと家族』のメガホンを取った藤井道人監督作『新聞記者』のほか、『町田くんの世界』(石井裕也監督)、『浅田家!』(中野量太監督)、『本気のしるし 《劇場版》』(深田晃司監督)と近年注目を浴びる監督の作品への出演が続く。
また、「アンナチュラル」(TBS系)の宍戸理一役、NHK連続テレビ小説「エール」の劇作家・池田二郎役、「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)の上遠野警部役、放送中の「書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(テレビ朝日系)の東海林役など、クセのある役柄を演じてインパクトを残している。
1998年に俳優デビューした北村は、今年4月には47歳を迎える。その確かな演技力で映画、ドラマ、舞台と数えきれないほどの作品で活躍しており、今後は、4月30日スタートのドラマ「半径5メートル」(NHK総合)が控えている。(編集部・梅山富美子)