JO1豆原一成は「すごく心配性」映画初出演で入念な役づくり
グローバルボーイズグループJO1の豆原一成が、映画初出演を果たした映画『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』(公開中)で、「心配性」な性格だからこそ入念に準備した役づくりの裏側を明かした。
8組24名の吉本所属芸人、俳優、クリエイターが集結した本作は、各話約10分からなるオムニバス映画。2人の主人公の近距離での“心の濃厚接触”を描く。豆原は、ショートストーリーの一つである『本日は、お日柄もよく』に出演。自身がJO1としてデビューするきっかけとなったオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」の司会を務めたナインティナインの岡村隆史と共に主人公を演じている。
同作は、中年サラリーマンと男子学生が親子なのか他人なのかわからないまま会話が進んでいく物語が展開。男子学生・弘樹役を担った豆原は、「僕は真面目というか、すごく心配性(笑)。『大丈夫かなとか、これでいいのかなとか』とすごく考えちゃうタイプ」と自身の性格を分析。JO1としての活動が忙しいなか、「いい作品ができるように」と心配性だからこそ合間を縫って入念な役づくりに励んだ。
撮影前には、山内大典監督に「弘樹はどういうイメージなのか撮影までにつくってきてください」と言われた豆原。「どうすれば弘樹になれるのか、監督さんはどういうイメージで、僕がつくってくるイメージとどこでリンクするんだろう」と弘樹という役のことを考えたという。いざ撮影が始まると「監督に、『好きなようにやっていいよ。(豆原がつくり上げた)弘樹が見たい』と伝えられて。自分がつくってきた弘樹を演じていいんだとスッキリしました」と気持ちが楽になったそうだ。
豆原は、以前から演技に興味があると公言していた。本作を通じて感じた演じることの面白さは、「自分以外の人になれる」ことだと語る。「豆原一成という人間でしか生きてきませんでしたが、演じることで自分以外の人になる、役に気持ちを持っていくことで『この人はこういう考えなんだろう』といろいろな発想が生まれてきた」と視野に広がりが。「JO1としての活動も歌いながら踊り、表情をつくるので。いろんな動作を同時にすることは演技とリンクするんじゃないかと。演技の経験を通してまた新しいモノを見つけられた」と喜ぶ。
JO1豆原一成がストーカー役!?『半径1メートルの君』場面カット
一方で演技の難しさも痛感したようで、「セリフをしゃべるだけ、覚えるだけならできるのですが、演技はそういうことではない。歩きながら話して、相手のセリフに対して食い気味にセリフを言ったり。現場では、テンポ感や表情をつくっていくのがものすごく難しかったです」と苦労もあった。
そんななか、オーディション番組から繋がりがある岡村は心強い存在だった。「すごくお世話になっているお父さんみたいな方。映画の撮影では雰囲気がビシッとなるので、『プロの方だ』と刺激を受けながらついていく感じでした。撮影以外のところでも優しくしていただきました。『JO1としての活動はどんな感じ?』と声をかけてくれて」と明かす。
また、本作のショートストーリーの一つ『同度のカノン』(監督・脚本:霜降り明星の粗品)がお気に入りと明かす豆原は、海宝直人と亜生(ミキ)の演技を見て「自分はまだまだなんだ」と感じたそうだ。「芸人さんたちは頭をフル回転させて面白いことを言う。それが演技にもつながっているのではないかと思いました。表情のつくり方や話し方など。自分にはまだそういうところが足りないのかな」と課題も見えてきた。
自身のことを冷静に見つめ、落ち着いた雰囲気を醸し出す豆原だが、「映画のメイキング映像にある『○○さんクランクインです!』『よろしくお願いします』という場面に憧れていたので、『豆原一成さんクランクインです!』という言葉を聞いたときに、『映画の撮影をするんだ!』とワクワク感がありました(笑)」と初々しい一面も見せていた。(編集部・梅山富美子)