草なぎ剛に最優秀主演男優賞!「マジすか」と驚き感謝のコメント
第44回日本アカデミー賞
19日、第44回日本アカデミー賞の授賞式が都内にあるグランドプリンスホテル新高輪で開催され、『ミッドナイトスワン』の草なぎ剛が最優秀主演男優賞を獲得した。草なぎは今回初めて日本アカデミー賞の優秀賞を受賞し、さらに最優秀主演男優賞に選ばれた。
『ミッドナイトスワン』はトランスジェンダーとして生きる凪沙(草なぎ)と育児放棄された少女・一果(服部樹咲)が、都会の片隅で心を通わせていく物語。養育費目当てで一果を預かっただけだった凪沙の中に、今まで抱いたことのない感情が芽生えていくさまを、草なぎが繊細な演技で表現した。同作は3月14日までの累計で観客動員数52万308人、興行収入7億1,676万5,670円。昨年9月25日の公開以来、ロングラン上映を続けている。
本作で第63回ブルーリボン賞の主演男優賞も獲得している草なぎは名前を呼ばれて登壇すると「マジすか……。ごめんなさい。頭が真っ白になってしまって」と驚いた様子を見せる。「今までみなさんと仕事をさせてもらえたこととか、“なかま”のみなさんに応援していただいていることとか、(香取)慎吾ちゃんとか(稲垣)吾郎さんとか。近い人たちが支えてくれて、今日ここの舞台に立てたんだなと思って嬉しいです」
さらに「映画ってつくり手の方とか役者の気持ちとか、いろんな方向性はあると思うんですけど。一人一人の人生がよりよく自由に全うできるような、そんな作品づくりと、人と人との関わりの中でこれからも自分の人生を全うしていきたいと思います。今日はありがとうございました」とコメントして深く頭をさげた。
同部門では草なぎのほか、小栗旬(『罪の声』)、佐藤浩市(『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』)、菅田将暉(『糸』)、二宮和也(『浅田家!』)が優秀賞を受賞した。(編集部・海江田宗)