トータス松本×成田凌×若葉竜也!青春映画『くれなずめ』で朝ドラ組のコラボ
先ごろ連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほかにて放送)で、ヒロインの父・竹井テルヲ役で涙の名場面を見せたトータス松本。4月29日公開の新作映画『くれなずめ』では、彼がボーカルを担当するロックバンド・ウルフルズが主題歌を担当。主要キャストには成田凌、若葉竜也ら「おちょやん」のキャストが名を連ねており、朝ドラ組のコラボレーションが見られる。
ウルフルズの主題歌も!成田凌、若葉竜也ら出演『くれなずめ』予告編
本作は、友人の結婚披露宴で余興をするために5年ぶりに集まった高校時代の帰宅部6人が、披露宴と二次会の間の長い待ち時間を過ごす中で、ある出来後が起きるさまを描く青春ストーリー。ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズや映画『アズミ・ハルコは行方不明』『アイスと雨音』などの松居大悟監督が、自身が主宰する劇団ゴジゲンの2017年に上演された舞台を自ら映画化した。
「おちょやん」第15週(3月15日~20日)では、ヒロインの千代(杉咲花)を苦しめ続けてきた父テルヲが再び出現。死期を悟ったテルヲの贖罪とも言うべきエピソードが描かれた。トータス松本演じるテルヲは朝ドラ史上の中でも最悪なダメ親父と話題を呼び、その演技力が絶賛されていたが15週ではうってかわって哀愁漂う名演を披露。『くれなずめ』では、監督たってのリクエストでトータス松本が書き下ろしたウルフルズの新曲「ゾウはネズミ色」を主題歌として起用。同作ではウルフルズの名曲「それが答えだ!」が重要なシーンで用いられているが、「ゾウはネズミ色」は同曲へのアンサーソングを意識して作ったという。
「おちょやん」でヒロインの夫・一平を演じる成田凌は、『くれなずめ』では優柔不断で心優しい主人公・吉尾に。成田は「ドラマの現場で初めてトータス松本さんとお会いしたときに、『くれなずめ見たで』って言ってくれて、『どんな曲がいいと思う?』って言ってくれたんです。すごくおしゃれで最高な返事をしてくれて、とてもテンションが上がってずっと出来上がりを楽しみにしていました」とトータス松本との交流を明かし、主題歌を絶賛。「初めて聴いた時は、身体に染み込みながら響ききった感じがして、映画終わった後のエンドロールの風景で、この曲が入るのかと思ったら鳥肌が立ちました」と評している。
そして、吉尾の仲間である舞台役者・明石を演じるのが、「おちょやん」の助監督・小暮真治役で注目を浴びた若葉竜也。ヒロインの初恋の相手となるピュアで紳士的な青年にふんし、世の女性をとりこにしていた。なお、成田とは「おちょやん」でもわずかながら共演シーンがあったが、2018年の映画『愛がなんだ』のほか若葉の主演映画『街の上で』(4月9日公開)でも共演するなど何かと縁がある。(編集部・石井百合子)