「俺の家の話」最終話、怒涛の伏線回収に反響!長瀬智也に感謝の声も
26日、長瀬智也と脚本家・宮藤官九郎がタッグを組むTBS系ドラマ「俺の家の話」の最終回となる第10話が放送された。冒頭から、多くの視聴者の予想を上回る衝撃展開にTwitterは騒然。次々と回収されていく伏線に、驚きと感動の声が寄せられた。(ネタバレあり。以下、最終話の展開に触れています)
本作は、長瀬演じる元プロレスラー・観山寿一(みやま・じゅいち)が、能楽の人間国宝である父・寿三郎(じゅさぶろう/西田敏行)の後を継ぐために実家に戻り、家族をめぐる問題に向き合うコメディードラマ。軽妙な笑いと共に、親の介護や相続など、誰もが向き合う問題が描かれ話題を呼んだ。前回は、危篤状態となった寿三郎のために、バラバラだった家族が集合。家族総出で寿三郎を励まし、まさかの奇跡を起こすさまが描かれた。
最終話は、奇跡的な回復を見せた寿三郎を交えた、いつもと変わらない観山家の食卓からスタート。すっかり元気になった寿三郎は、機嫌よく寿一に語りかけるが、介護ヘルパーのさくら(戸田恵梨香)をはじめ、寿一の弟・踊介(永山絢斗)や妹の舞(江口のりこ)ら家族一同は、複雑な表情を浮かべる。そんななか、寿一は新春能楽会で舞う「隅田川」の稽古にまい進するが、稽古中に異母弟の寿限無(桐谷健太)に明かりを消されてしまったりと、どこか噛み合わない。
ついに迎えた能楽会の日、寿一は会場に姿を表さない。そこで、実は寿一が、覆面レスラー・ スーパー世阿弥マシンとして挑んだ試合の事故により、すでにこの世を去っていたことが明かされる。家族と食卓を囲む寿一は寿三郎にしか見えていない。また、能楽会の演目である「隅田川」は、亡くなった子を探し求める親の話。最終話にしてのっけから描かれる衝撃的な展開に、Twitterでは「嘘でしょ…」「いや衝撃しかない」「あまりに辛い話で涙出てきた」といった声が投稿され、大反響となった。
そこから、お通夜は寿三郎のために寿一が葬儀屋に頼んでいた段取りで執り行われ、戒名は長州力が寿三郎のために考えた名に手を加えたもの。遺影には第6話で描かれた25年ぶりの家族旅行で撮影した写真が使われるなど、伏線の回収が止まらない。過去のエピソードのどこまでが伏線だったのか、怒涛の展開に驚きの声が相次いだ。
クライマックスは、能楽会を舞台にした、息子の姿が見える寿三郎と、寿一の親子の会話。これまで、寿一を褒めないことが話題にされてきた寿三郎だが、周りの人々を笑わせ、奮い立たせ、人の分まで戦ってきた寿一を「観山家の人間家宝」と心から褒め称える。寿一はもちろん、今後は裏方として活動する意向を示している長瀬への、はなむけともとれるセリフに「この上ない餞の言葉」「寿一と長瀬がリアルにリンクして泣けた」など、感動の声が寄せられた。
それでも、全編にわたって宮藤らしいユーモアは満載で、最後まで泣き笑いの展開だった「俺の家の話」。ラストは「俺」のいない観山家のその後までしっかり描かれ、Twitterでは「爆笑&号泣、本当にありがとう」など絶賛の声が。また、主演としてドラマを引っ張り続けた長瀬に向けた「長瀬くんありがとう」など、感謝の言葉も数多く寄せられている。(編集部・入倉功一)