『JUNK HEAD』驚くべき裏側…メイキング映像公開
ミニシアター系作品として大ヒット中のSFストップモーションアニメ『JUNK HEAD』(公開中)のメイキング映像が31日、公開。制作期間2年4か月のうち、6か月を費やした「バルブ村」のセットの制作過程が見られる。
本作では、環境汚染やウイルス感染による遺伝子崩壊で滅亡に向かう地下世界を舞台に、人類滅亡を阻止するため、地下世界に生息する人口生命体マリガンへの接触に挑む主人公の冒険が描かれる。本業は内装業の堀貴秀監督が独学で作り始め、約7年をかけて完成。堀監督が原案・キャラクターデザイン・編集・撮影・照明・音楽も兼任。総コマ数約14万、フィギュアはすべて手作りだという。
公開されたメイキング映像は、配管の開閉や圧力調整をするためにバルブを操作する施設、通称「バルブ村」のセットが出来上がっていく様子を捉えたもの。土台となるテーブルは2メートル×4メートルの大きさで、分割出来るようになっている。撮影はバルブ村を用いたシーンから始め、爆発シーンで終わるようにスケジュールが組まれ、解体した部品は撮影後も活用。セットの製作に半年程かかったが、解体はわずか2日で終わったという。
本作は、3月26日より封切られると各劇場で満席続出し、4月2日よりTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ六本木ヒルズでの公開も決定した。監督自ら制作したパンフレットも購買率50%と驚異的な売れ行きとなっている。(編集部・石井百合子)