「おちょやん」大切なものを失った千代に新たな出会いも…17週を振り返り!
現在放送中の連続テレビ小説「おちょやん」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか)が17週目を迎えている。今週の見どころを振り返ってみたい(一部、あらすじに触れています)。
「おちょやん」は、明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれた千代(杉咲花)が、女優の道を駆け上がる姿を描く物語。3月29日から物語は第17週「うちの守りたかった家庭劇」に突入し、千代を取り巻く環境は戦争によって大きな変化を強いられることになった。
戦況は悪化し、愛国ものの芝居を続けていた鶴亀家庭劇も客の不入りが続いていた。そんななか、福助(井上拓哉)のもとに赤紙が届き、召集されることに。妻のみつえ(東野絢香)は出征する前に好きなトランペットを思い切り吹かせてあげたいと考え、千代と一平(成田凌)、そして劇団員たちは力を合わせて一世一代の見せ場を用意。道頓堀の人たちを前に渾身の演奏を披露した。
ほかにも千代にとって大切なものとの別れが続いた。60年もの歴史を持つ芝居茶屋「岡安」も幕を下ろすことになり、女将・シズ(篠原涼子)は岡安を支えたお茶子たちに労いの言葉をかけて、別れを告げる。お茶子たちはそれぞれの道を歩き出すのだった。
また、家庭劇でも百久利が招集されて、涙をこらえて出征していく。千代は気丈に振る舞い、芝居を続けようと力強く口にするが、一平は家庭劇の解散を宣言。戦況悪化で採算がとれず、劇団員たちもそれぞれの事情を抱えていたのだ。千代は現実を受け入れられず、たった一人であっても家庭劇を続けると言うのだが……。
そのなかで塚地武雅ふんする漫才師の花車当郎(はなぐるま・あたろう)が新たに登場。千代は、しゃべくり漫才で名をはせる漫才師として知られる当郎と防空壕に避難した際に偶然出会い、即席の漫才を披露する。千代と当郎はのちに、二人でラジオドラマに出演し、人気番組を生み出していくとあり、今後の活躍にも注目だ。
なお、「おちょやん」の最終回は5月14日(15日は最終週の振り返り)の予定となっている。(編集部・大内啓輔)