セルゲイ・ポルーニン出演の官能作『シンプルな情熱』7月2日公開 仏作家の自伝的小説を映画化
全身にタトゥーをまとう異端のダンサー、俳優として活躍するセルゲイ・ポルーニンが出演する映画『シンプルな情熱』が7月2日より公開される。
本作は、フランスの作家アニー・エルノーが1991年に発表した小説。年下男性との愛の体験を赤裸々につづり反響を呼んだ自伝的作品で、小池真理子、林真理子、山田詠美ら人気作家たちにも支持された。パリの大学で文学を教える教師エレーヌが、年下で既婚者のロシア外交官アレクサンドルとの情事に溺れていく物語で、恋に落ちた瞬間、片時も離せない携帯電話、一度しか着ない服や下着、不安になると検索してしまう名前など、恋の高揚感とその裏側にある痛みを描く。
主人公をとりこにする、ミステリアスで気まぐれなアレクサンドルを演じるのは、セルゲイ・ポルーニン。19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれた2年後、人気絶頂の真只中で突如として退団を発表。日本でもドキュメンタリー『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』が公開され、アガサ・クリスティのミステリー小説をケネス・ブラナー監督が映画化した『オリエント急行殺人事件』や、レイフ・ファインズが監督を務めた『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』などで俳優としても目覚ましい活躍を見せている。
運命的な恋に身を焦がす主人公エレーヌに『若い女』(2017)『パパは奮闘中!』(2018)などの実力派レティシア・ドッシュ。監督を、長編劇映画デビュー作と第2作で続けてカンヌ国際映画祭監督週間に選出されたダニエル・アービッドが務めた。(編集部・石井百合子)
映画『シンプルな情熱』は7月2日よりBunkamura ル・シネマほか全国公開